339話 ページ48
鉄砕牙を返された犬夜叉はすぐに竜麟の鉄砕牙にし、毒蛟に突っ込んでいく。
当然の如く妖毒を吐かれるが、お構いなしに突っ込んでいき、妖毒を吸った。
(まただ。また鉄砕牙が熱い！)
とりあえず吐かれたの妖毒は吸い尽くし、すぐに普通の鉄砕牙に戻した。
「え、何で……！」
「妖力を吸い尽くすより、吹っ飛ばした方が早い！」
(うん。それは私も思った)
犬夜叉が金剛槍破を撃とうとした時、遠くから犬夜叉と毒蛟の戦いを見ていた1人の青年が詰まらなさそうな目をする。
「おいおい、それじゃつまんないだろ」
どこから取り出したのか、露が付いた1枚の笹の葉を取り出し、それに息を吹きかけた。
すると犬夜叉たちの周りに霧が出始めた。
それだけではない。毒蛟が5体に増えたのだ。
「何ッ！？」
「惑わされるな犬夜叉、幻覚じゃ！」
「しゃらくせえ……金剛槍破！」
犬夜叉は見事に、幻覚ごと吹っ飛ばした。
毒蛟は消え、代わりに大量の妖毒が流れて来た。
「風穴！」
「あ、このバカ弥勒！」
Aがすぐに風穴を閉じる。
だが、1歩遅かったようで少しの妖毒を吸ってしまった。
近くにたまたまあった小屋に移動し、弥勒を休ませた。
弥勒は苦しそうに呻いている。
体もとても熱い。
かごめと七宝、珊瑚が弥勒の看病をしていた。
一方、犬の姉弟は。
「犬夜叉、手ぇ、大丈夫か」
「あ？ 何のことだ」
「強がりかよ。見せてみ」
犬夜叉の手をひったくり、掌を広げる。
Aほどではないが、微かに手のひらが焼けている。
「痛いか？」
犬夜叉はそっぽを向いた。
それに少しムカついたAは、手をぎゅっと握った。
「ッ！」
声は殺したが、肩がビクッと跳ねた。
痛いようだ。
「痛いんだろ。無理すんな。私だっていてぇもん」
「は？」
「ほら」
Aも犬夜叉に掌を見せる。
Aの白い手にくっきりと火傷の跡があった。
犬夜叉の喉が微かに上下した。
すぐに手放さず変化を解かず、握り続けていたために、いくら妖怪寄りの半妖とはいえ、犬夜叉よりもひどいありさまになっていた。
心配そうな顔をして姉の手をそっと包み込む弟のぬくもりに、Aの口許が自然と笑んだ。
「……お取込み中、悪いが……」
だがその幸せな雰囲気をぶち壊すかのように出てきたのは、1人の男だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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桜餅(プロフ) - にんじんさん» 神楽が死んじゃいましたからね。今思えば神楽も神無も可哀想ですよね (2017年9月3日 9時) (
レス) id: fac1f46ec3 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 次は神無か〜 (2017年9月2日 21時) (レス) id: 84688a4b7b (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - にんじんさん» どうやって夢主を馴染ませていこうか、まだあれこれ頭を悩ませています。更新ペースが遅くなるかもしれませんがお付き合いくださいっ (2017年8月23日 8時) (レス) id: fac1f46ec3 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - もう、完結編なのかクライマックス楽しみにしています！ (2017年8月23日 0時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2017年8月22日 16時
