335話 ページ44
「なあ犬夜叉、あの方は本当に人間なのだな？」
「あぁ。俺と姉貴の鼻に間違いはねえ」
「そうか……。いやいや、実に色っぽいではないか。聞けばこんな荒れ寺で1人修行中とか……。1度くらいの過ちは許されるかと思ってな。はっはっは」
「って、筒抜けなんだけど」
弥勒は犬夜叉しか聞いていないと思って大声で笑う。
しかし弥勒と犬夜叉の現在地はかごめ達がいる部屋の真上。
珊瑚の口からため息が漏れた。
「帰ってきたら退治しますから」
「はあ……」
Aの口からもため息が1つ漏れた。
「お、あった」
犬夜叉が下を見ると其処には、巨大な猫の躯があった。
犬夜叉は眉を顰めた。
何故かというと、その猫の躯が動き出したのだ。
Aの耳がピクッと動いた。
それと同時に聞えてくる音。
それと、犬夜叉と弥勒の声。
珊瑚は飛来骨を構えて外に飛び出した。
痛む頭を押さえつつ、Aも外に飛び出した。
だが、部屋を1歩出た途端体が動かない。
「なっ……」
桜も動けない様で、実体化はおろか顕現すらしてこない。
気付けばAや珊瑚の周りには、猫の尼がいた。
(こいつらが原因か……！？)
「珊瑚、A様！」
弥勒が投げた札が周りの尼に当たり、また猫になって倒れた。
弥勒が抱えたのは珊瑚の体であったため、Aは床に片膝をついた。
「ちょっと待ってすっごく頭が痛い」
「大人しくしてなきゃだめだよ……もう」
珊瑚と弥勒は顔を見合わせ、大きなため息を吐いた。
｡:*+゜゜+*:.｡.*:+☆｡:*+゜゜+*:.｡.*:+☆
一方、部屋の中に残ったかごめと七宝と雲母、尼は。
「良いか雲母。さっきのやつが襲ってきたら蹴散らすのじゃ」
雲母は化け猫に変化し、その上に七宝が乗っていた。
「前にもいたのです……。私を供養してやると言って死んでいった、愚かな人間が……」
「え……」
かごめが後ろを振り返ると、尼の顔が変化していた。
嘗ての人間らしい顔はなくなり、まるで妖怪のような顔になっていた。
怯えたかごめは障子を開けようとする。
だが、開かない。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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桜餅(プロフ) - にんじんさん» 神楽が死んじゃいましたからね。今思えば神楽も神無も可哀想ですよね (2017年9月3日 9時) (
レス) id: fac1f46ec3 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 次は神無か〜 (2017年9月2日 21時) (レス) id: 84688a4b7b (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - にんじんさん» どうやって夢主を馴染ませていこうか、まだあれこれ頭を悩ませています。更新ペースが遅くなるかもしれませんがお付き合いくださいっ (2017年8月23日 8時) (レス) id: fac1f46ec3 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - もう、完結編なのかクライマックス楽しみにしています！ (2017年8月23日 0時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2017年8月22日 16時
