241話 ページ48
「ぐぁっ！」
「くっ……！」
刺又に捕らえられ、身動きが取れなくなった犬の姉弟。
最早これまでか、そう2人が諦めた時。
弥勒が風穴を開いた。
その時、Aの頭に1つの案が浮かび上がった。
それを犬夜叉に言い、2人でうん、と頷いた。
「弥勒！ そのまま風穴開いてろ！」
犬の姉弟は同時に叫んだ。
ぐぐ、と刺又を二人で押し、刺又をどけて風穴の勢いを利用して牛頭に突っ込んでいく。
牛頭は倒れ、隣にいた馬頭も一緒に倒れた。
風穴の勢いを利用した上に2人いっぺんに突進したのだ。
これで無傷だったら……。
「言ったはずだ」
「我らはこの世の刀では切れぬと」
「何っ！？」
傷どころかヒビすら入っていない。
盛大な舌打ちが洞窟内に響く。
「おい犬夜叉。結界破りの赤い鉄砕牙で、門の鎖ぶっ壊せ！」
「は……？」
「いいからやれ！ 壊しちまえばこっちのもんだろぉが！」
妖力が消えてしまうのは夕方と夜の間。
まだ今は昼。もしくは夕方になりたてのはずだ。
Aは桜で結界を張った。
(犬夜叉の邪魔はさせねぇ。だが、この世の刀が利かないんじゃどうしようもねぇ。結界で守るくらいしか……)
馬頭が槍を持ちあげる。
結界ごと突き刺すつもりなのだろうか。
「桜、耐えれるか？」
「こんな力初めて……。でも、やりがいはあるわね」
「できるか？」
「やるのよ！」
桜は力を込め、いつもよりも強めの結界を張った。
弥勒と同じくらいか、それ以上の結界だった。
「犬夜叉、行け！」
「うおらああぁ！」
「はああぁぁっ！」
門の鎖が切れるのと、馬頭がAの結界に槍を突き刺すのは、ほぼ同時だった。
門が開いていく。
Aはすぐに結界を解き、犬夜叉の元に駆けよる。
だが、その頭上を無数の妖怪と神楽が通った。
「門を開けてくれてありがとな犬夜叉。悪いが先に通らせてもらうぜ！」
「神楽！」
「くっそ。やっぱこういう事かよ。白童子のガキだな！？」
その問いに答えるものはいない。
神楽は今それどころではないからだ。
「え……。なあ犬夜叉、あれ……！」
Aが指さしたものは――。
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桜餅(プロフ) - にんじんさん» 会うと別れがつらくなる、ということであまり絡ませられませんでしたけど、如何でしたでしょうか？ (2017年8月14日 9時) (
レス) id: 4f9d801cbe (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 蛮骨うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！ (2017年8月14日 8時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2017年8月8日 20時
