240話 ページ47
「あー。どうやったらあの世とこの世の境に行けるんだろう」
頭の後ろで手を組み、だるそうに歩くA。
そのAの前に、風が来た。
神楽の風刃だ。
「あ……ぶねえだろが神楽！」
神楽はいつもの様に羽みたいなものに乗っていた。
今日は戦いに来たのではなく、神楽はあの世とこの世の境に行く門を見つけたと言った。
大まかな場所を教えられ、犬夜叉たちはそこへ向かう。
罠であれ何であれ、行ってみる価値はあると踏んだからだ。
「あー、犬夜叉。頑張れ」
「あ？」
「あ、そっか。今日は満月だわ」
「Aの妖力が消えてしまう日じゃ」
犬夜叉はまたため息を吐いた。
よりによってこんな日に満月にならなくても、と思ったが、こればっかりはどうしようもない。
因みに、冥加は犬夜叉の肩にいる。
もう諦めたのかと思ったが、まだ冥加は頭を抱えて唸っている。
どう説得するか悩んでいるようだ。
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最猛勝に案内され、火の国についた犬夜叉一行。
そこで山の麓に岩の裂け目を発見する。
中に入ると洞窟があり、意外と広い洞窟の先に巨大な門と２体の石像を見つける。
「あれが、あの世とこの世の境に行く門か……」
「門番の1人も居やしねぇじゃねーか」
犬夜叉は鉄砕牙を抜き、門の鎖を切ろうと突っ込んでいく。
「通りたいのか？」
「ッ！」
「どこから声が……！？」
「通りたくないのか？」
また声が聞こえた。
「犬夜叉さま、答えてはなりませんぞ！」
「通るに決まってんだろ。何のためにここに来たと思ってやがる！」
その瞬間、門の横に立つ石像が動き出した。
「あ、そういう事かー」
「なっ……」
「あれはこの門の門番の牛頭馬頭……だったと思う」
「何でそんなに詳しいの？」
「父さんのおかげ、とでもいうべきか？」
「あー……」
牛頭と馬頭は犬夜叉を襲った。
体は思った以上に固く、鉄砕牙では歯が立たない。
風の傷を受けてもびくともせず、周りの岩が吹き飛ぶだけだった。
「この門を通りたくば……」
「我らの手により死者となれ……」
「馬鹿の1つ覚えみてぇに同じことを何回も……！」
何度も同じことを言う牛頭馬頭にイライラして来た犬夜叉だったが、自分では歯が立たない。
Aも一応桜を抜いて切りかかるが、勿論歯が立たない。
妖力はまだ充分にある。
牛頭馬頭が固すぎるだけなのだ。
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桜餅(プロフ) - にんじんさん» 会うと別れがつらくなる、ということであまり絡ませられませんでしたけど、如何でしたでしょうか？ (2017年8月14日 9時) (
レス) id: 4f9d801cbe (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 蛮骨うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！ (2017年8月14日 8時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2017年8月8日 20時
