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235話 ページ42

犬夜叉たちが白童子を探して歩いていると、1つの村に入った。


夜も遅いし、今日はここで宿を取らせてもらおう、と弥勒が提案した。


反対意見はなかった。


今日はどうやって宿を取らせてもらうつもりなのだろうか。


村の中に入っていくと、村人たちの噂話が耳に入った。


話を聞くと、どうやら近くに住んでいる妖怪が、いきなり首なし妖怪となって現れたというのだ。


(それを退治したら宿を取らせてもらえそう)


(よし、その手で行きましょう)


(何で私の方見てんだ弥勒は)


Aと弥勒が微妙にかみ合ってるようでかみ合ってない会話を(目で)していた時。


バキバキ、と木が折れる音がした。


急いで振り向くと、本当に首のない妖怪がいた。


「ほ、本当に首がない!」


「けっ。何だか知らねーが俺1人で充分だ!」


犬夜叉が鉄砕牙を抜くと同時に、1匹の小妖怪が立ちふさがった。


「わーやめてくれー! これはおいらのおとう……」


「ん?」


「子狸?」


「おとうだか何だか知らねえが、お前もあぶねえよ!」


「ひー!」


子狸は妖怪に襲われそうになっていた。


Aは犬夜叉を飛び越えて子狸を持ち上げる。


「これ、本当にお前のとーさんか?」


「え?」


「お前と豪い違うぞ」


落ち着いてよく見ると違ったようで、また子狸は泣き出した。


「違うってよー」


「じゃあ遠慮なくやらせてもらうぜ!」


風の傷を使うまでもなく、犬夜叉は妖怪を一刀両断した。


「大丈夫か、子狸」


「ケガはないか、子狸」


「カワウソじゃ」


カワウソの子供は甘太という名で、3日前に炎蹄に跨った白童子が現れ、父親の首をはねていったというのだ。


首はどこかへ飛んでいき、体は川に落ちて流されていった。


白童子は適当に探し回った後、首が見つからず結局あきらめて去っていった。


甘太は首を見つけ出し、風呂敷に包んで持っているという。


生命力のあるカワウソ妖怪なら息を吹き返すかもしれない、と。


「首なんか集めてどーすんだぁ?」


「多分、四魂の欠片を探してるんだろうよ」


「首なんかどうすんだよ」


「あの世とこの世の境にあるんじゃないかな。多分」


「あの世とこの世の境だと!?」


「いや、わかんないけどね!?」


「のう甘太、甘太のおとうを見つけるの、協力するぞ」


「本当か!」


父のいない七宝は甘太に自分の姿を重ね合わせ、何とか甘太に協力しようとした。

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桜餅(プロフ) - にんじんさん» 会うと別れがつらくなる、ということであまり絡ませられませんでしたけど、如何でしたでしょうか? (2017年8月14日 9時) (レス) id: 4f9d801cbe (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 蛮骨うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! (2017年8月14日 8時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅 | 作成日時:2017年8月8日 20時

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