227話 ページ34
老僧から詳しい場所を聞き、犬夜叉は1人でその里に向かった。
送り出したのはかごめだった。
Aは自分が行く、と言ったのだが、かごめが犬夜叉の背を押した。
村を出て道を歩いていたかごめ達。
かごめの表情は暗く沈んだままだった。
Aがかごめを元気づけようと手を伸ばした瞬間、後ろから馬に乗った役人たちが来た。
「どうする？ 蹴散らすのは簡単だけど……」
「犬夜叉みたいなことを言うな」
珊瑚が弥勒に耳打ちした内容は、犬夜叉、もしくはAが言いそうな言葉だった。
「相手は人間だし、殺すわけにはいかないよ。それに、ただの人間じゃないし」
「どういう事？」
「こいつらお役人だよ。鬱陶しい……。蹴散らしたら後で面倒くさい。ここは従おう」
「何をぶつぶつ言うておる！」
「いーや別にー」
いつの間にか役人はA達を囲み、縄で縛った。
連れてこられたところは、どこかのお城。
一見、奈落の城かとも思ったが、奈落の匂いはしないし、それ以前に奈落はこんなことはしないだろう。
(あ、いやわかんねーな。回りくどいの大好きだもんな)
ジュ〇ル星人みたいに。
A達の後ろにも、たくさんの人間たちがいた。
かごめが前に突き出されたとき、縁台に立つ女性が小さな声で、来た、と呟いた。
かごめは連れて行かれ、あとのものはいらぬ、と言われたため役人たちが周りを囲む。
殺されるのかと思いきや、珊瑚は隠し武器で縄を解き、弥勒の縄も切った。
「なっ……」
「隠し武器！？」
「桜ァ！」
「わかってるわよ！」
顕現した桜は焔桜牙を抜き、Aの縄を切る。
「ありがと」
「こやつ……どこから！？」
「ほーらほら。よそ見してると首が落ちるよ……ッと！」
桜を鞘に戻し、首を後ろを殴っていく。
次々と役人は気絶し、倒れていくが、それを殺していると勘違いした役人たちがAに襲い掛かる。
Aはそれをあしらい、襲ってきた役人も気絶させる。
桜はというと、捉えられている人たちの縄を解き、逃がした。
かごめの身が心配であったが、今は目の前の敵に集中しなければ。
全員を気絶させた後、犬夜叉が戻って来た。
Aは自分の渾身の一撃を、犬夜叉に食らわせた。
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桜餅(プロフ) - にんじんさん» 会うと別れがつらくなる、ということであまり絡ませられませんでしたけど、如何でしたでしょうか？ (2017年8月14日 9時) (
レス) id: 4f9d801cbe (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 蛮骨うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！ (2017年8月14日 8時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2017年8月8日 20時
