ありがとう･･････大好きだよ！[ホラーゲーム短編集 3]

ずっと好きでした　[操　アキト]　死音心音さんリク ページ34

アキト「？あ、これ君の？」


私の落とし物を拾ってくれた少年がいた。


その子はあの一度きりで、もう会えないけど、あの子はいつも私の心のなかにいる。


貴「でも、もう一度会いたいな･･････」




先生「今日は転校生を紹介する。東條、入れ」


貴「はい」


ガラッ


貴「東條Aです。M市から来ました」


先生「じゃあ、席はあそこだな」


先生は窓際の席を指差した。


？？「よろしくね」


席についたとたん、前の男の子が笑顔で挨拶してくれた。


私、この笑顔を知ってる気がする。




〜「はい、もう落とさないでね」〜


貴「ッ！？」


危ない･･････寝ちゃってた。




〜休憩〜
貴「あっあの！」


アキト「何かな？」


貴「私たち、前にどこかで会ってませんか？」


アキト「えっ。でも東條A何て名前、僕は知らないよ？」


あのとき名乗った記憶もないけど･･････。


貴「あっ！」


男の子が私の机にぶつかり、教科書やノートが落ちた。


アキト「あっ･･････堀川、お前もうちょっと大人しくしろよ」


そういってアキト君が教科書やノートを拾ってくれた。


前にも、こう言うことがあったんだ。


アキト「はい、もう落とさないでね」


あのとき帽子を拾ってくれた男の子によく似てる。


貴「あのときも拾ってくれたよね」


アキト「えっ」


貴「帽子･･････ありがとう」


私はお辞儀をした。


アキト「もしかして･･････あのときの･･････」


私は頷く。


小さい時、帽子を拾ってくれた、あの･･････。


貴「ずっと探してたんだ。もう会えないかと思ってた」


アキト「僕も･･････探してた。会いたいと思ってたんだ」


思いがけない再会。


私、ここに来てよかった気がする。


貴「これからよろしくね。アキト君」


アキト「うん！(あれ、僕名前言ったっけ」


ずっと、あのときから好きでした。

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