突然ですが獄卒になります [獄都事変 斬島] ページ18
此処は･･････何処？
ああそっか。
私、死んだんだ･･････。
車に轢かれて。
まあ良いか。別に気にしない。次に期待すれば良いもんね。
･･････？ない。
私の、『大切なもの』が。
探さなきゃ･･････。
ーー斬島サイドーー
平腹「あ、斬島。肋角さんが呼んでるぞ」
斬島「そうか」
まあ暇だったしちょうど良い。
俺は直ぐに肋角さんの元へ向かった。
コンコン
斬島「失礼します」
肋角「来たか。斬島、次の仕事は廃ビルに居る亡者を捕まえてくれ。特に悪さはしてないのだが、念のためだ」
斬島「？それは平腹と田噛の仕事だったのでは？」
肋角「失敗したんだ。二人とも、怪我を負って帰ってきた」
あの二人が、珍しい。
肋角「すでに佐疫を向かわせてある。合流してくれ」
斬島「はい！」
肋角「斬島」
部屋を出ていこうとする俺を、肋角さんが呼び止める」
斬島「はい？」
肋角「なるべく傷付けるなよ」
斬島「･･････？はい」
この時、俺は肋角さんの言葉の意味が理解できなかった。
佐疫「斬島！」
斬島「佐疫」
廃ビルの前に、佐疫が座っていた。
待ってたのか？
佐疫「此処に、亡者が居るんだよね」
斬島「ああ」
佐疫「行こうか」
俺たちは、廃ビルに足を踏み入れた。
廃ビルの中は薄暗く、いかにも、という雰囲気だった。
貴「ない･･････ない･･････」
斬島「ん？」
佐疫「斬島？どうしたの？」
斬島「いや、声が聞こえた」
奥の方からだ。
俺は黙って歩いていった。
貴「ない！ない･･････！どうしてないの･･････？」
亡者だ。
声の主は亡者か。
俺はそっと距離を縮める。
斬島「許されざるものには、罰を」
肋角さんが言った言葉も忘れ、俺は刀を抜いた。
俺の言葉が聞こえなかったのか、俺の存在すら気が付いてないのか、亡者は必死に何かを探している。
貴「ない、ない･･････何処にもない･･････」
斬島「許されざる者には･･････罰を」
俺は刀を降り下ろす。
佐疫「待って！！！斬島！！！」
貴・斬島「！？」
佐疫に呼び止められて、ようやく肋角さんの言葉を思い出す。
けれど、刀を止めることは出来なかった。
ー肋角「なるべく傷傷付けるなよ」ー
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音霧桜(プロフ) - エリさん» ありがとうございますっ！！ (2020年2月19日 7時) (
レス) id: fac1f46ec3 (このIDを非表示/違反報告)
エリ - 好きっ！！ (2020年2月18日 22時) (レス) id: 72fc06f197 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 紅玲葉さん» いえ、サチコではないです。別の怨霊です (2016年7月22日 18時) (レス) id: f0c8271d21 (このIDを非表示/違反報告)
紅玲葉 - コープスの女の子ってサチコちゃんですか？ (2016年7月22日 16時) (レス) id: aa87893b7d (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 黒バイさん» ありがとうございます！(ヤンデレは少し苦手とか言えない)これからも面白い作品を作っていきます(あんま面白くないかもですが (2016年7月15日 6時) (レス) id: f0c8271d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2016年3月15日 20時
