私達は ページ10
アーサー「俺に鎮魂させてくれ」
森羅「なっ!この焔ビト、まだ何もしてねぇだろ!!」
アーサー「バカ野郎！この親父はとてつもない焔の痛みに耐えて居るんだぞ！？
早くラクにしてやるんだ………」
アーサー……
エクスカリバーを抜くアーサー
それを何とも言えない顔で見つめる森羅
アーサー「これ以上の痛みを与えるワケにはいかない
シスター……祈りを」
シスター「はい」
───炎ハ魂ノ息吹…………
座る焔ビトの後ろに立つ
───黒煙ハ魂ノ解放………
エクスカリバーを点火
───灰ハ灰トシテ…ソノ魂ヨ………………
ｻﾞﾝｯ
ｻｱｧｧｧｧｧｱｱｱ…………
アーサー「炎炎ノ炎二帰セ………」
目の前で散って逝く焔ビトは
静かで綺麗な気がした
第８「「「ラートム」」」
桜備「………辛いか？」
森羅「はい…俺には………」
A『…………辛いです』
桜備「今はそれでいい、いつかはやらなければいけない時が来る………
慣れるのが一番怖いんだよこの仕事は」
ﾁﾘ…
A『うあ？………灰…？』
ﾄﾞｶﾞｯｯ!!
静かだった部屋に爆発音が響く
……灰か!?
その途端、天上が大隊長に落ちた
森羅／A「『大隊長!!』」
桜備「誰の仕業か知らねぇけどよ………
こっちは毎日鍛えてんだよ!!
悪戯がすぎるだろォ!!!」
天上を持ち上げて見えた大隊長の顔は
怒りだった
A『…っ』
いつも優しい大隊長からは想像の付かなかった
大隊長って怒るんだ…
火縄「悪意ある第三者が我々を狙ったものでしょうか」
第三者？
もしかして、
───““炎で嘲笑っている？””───
あれは………一体誰が……
桜備「今は退却するぞ」
大隊長はそう言って
ミカコさん達、家族の写真を手に取った
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作者名：あおいろシャー芯 | 作成日時：2020年5月23日 9時
