鎮魂、そして… ページ9
ウゥオォォォオオオンン!!ウォオオン!!
桜備「今回は戸建て住宅での火事だ
森羅とAの能力では制限がかかる
七式を持っていけ
武器は防火コートの中に隠しておけ
公には絶対に見せるな」
外を眺める
あったのは不思議なくらいに静かに燃える家
そこには親族、ミカコさんが驚愕した顔で炎に包まれた家を見ていた
ミカコ「……………………」
A『………あ、』
その前に立ったのは森羅とアーサー、
武器をしまっていなかった
桜備「…森羅、アーサー……来い」
大隊長は少し考えたように
桜備「A、君も来い」
何故、私も指名された?
武器は隠していたのに
桜備「森羅、アーサー、武器は公には絶対に見せるなと言っただろう」
アーサー「何故だ?
エクスカリバーは俺の誇りだ、なぜこそこそ隠さなければならない?」
大隊長の言い分が最もだ
大隊長は私達に言う
桜備「我々の任務は焔ビトと戦い殲滅することだ…
だか、焔ビトも元は人間だ。
なら、俺達がやっていることは……………
…………殺しだ………………」
森羅/A「『っ!!』」
アーサー「なっ、………」
────“殺し”──
そんな言葉を突き付けられ、私は立ち尽くしてしまった
そんな………………
桜備「………残された遺族の気持ちはどうなる!
その戦いで殺されるのは大切な家族だった人だ
遺族の前で“殺しの道具”である武器を見せるな!!
それができない奴は第8には要らん!!!」
そうだ。
そんなこと、考えもしなかった
焔ビトを只、“敵”と見なしていた自分に腹が立つ
────““どうか、妻を楽に””───
初めての任務で会った工場長を思い出した
あの人は妻を失ったんだっけ
幸せをつくる…………?
人の不幸も知らないで、何を言ってたんだろう
遺族に寄り添ってあげられないで
幸せをつくる者になんて成りえない
ボワッ!!
桜備「炎で嘲笑っている?
自我のない焔ビトにそんなことができるのか?
……突入するぞ!!」
第8「「「はい!」」」
焔ビト「いぃらぁっししゃゃぁぁいいい、!」
森羅「大人しく座ってますね…」
桜備「……こんなことが………………!」
さっきの話を聞いてあの焔ビトを鎮魂せよとなるとやる気なんかでる訳がない
アーサー「俺に鎮魂させてくれ」
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作者名:あおいろシャー芯 | 作成日時:2020年5月23日 9時