人生そう上手くいかないってな２【ワールドトリガー】【文スト】 (ページ18)

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あまりに正確な位置にワープしてくるミラを不思議に思ったレプリカは三雲の腕を見て気がついた。

「発信機(マーカー)か…！」

「気づくのが遅かったようね」

「……いや、そうでも無いようだ」

上からゴオッと音がし、落ちてきたのはレプリカが作ったラービットだった。

「ラービット…………！？」

『威力やば』

「追いついてきたのか！」

ラービットは建物を壊し、ミラを狙うが当たらない。数個の小さなワープからラービットの頭にトゲが刺されるが効いていない様子。レプリカに離れるなと言われなるべく離れない2人。

ラービットがいるから大丈夫、という考えだったがレプリカの上に現れた小さなワープ。そしてそのワープから出てきたトゲでレプリカが2つに斬られてしまったのだ。

『レプリカ…？』

「言ったはずよ？悪あがきはあまり好きじゃないの」

2つに斬られてしまったレプリカを持ち一旦その場から離れようとする三雲。島崎もその後ろを着いて行く。

『修、落ち着け。修！』

「島崎先輩…」

「シマザキの言う通り落ち着け、オサム。」

小脇に抱えられた機能が停止したと思われたレプリカから声が聞こえた。半分になったレプリカからニュルっと紐のようなものが出てきて三雲の腕に着いていた発信機をパリンと外した。

「ワープ使いの発信機を外した」

『半分になっても尚生きてるって……生命力ゴキブリみたい』

「予備のシステムに切りかえた。ほとんどの機能は停止したが基地の入口を開けることは出来る」

『このままレプリカを持っていったらいいってこと？』

「そうだ。だが……まだ基地の解析が終わっていない。オサム、シマザキひとつ提案がある」

『提案？』

「このまま基地へ向かっても入口を開けるのに20秒かかる。今の私が20秒間オサムとチカを守り切るのは難しい。シマザキがいるから大丈夫かとも考えたが相手のワープのトゲがシマザキを狙ったらシマザキが全員を守るのも難しいだろう。だが近界民のシステムならば1秒もかからず解析することができる。迅の予知から外れるためオサムの生存率は保証できないがオサムの策と併せればチカを守れる効率はかなり高くなる。」

『なら、私がやるよ、その役』

「なっ……！？」

『迅さんの予知から外れて修が生きれるか分からないなら、元々この世界にいない私が修の代わりにレプリカとそのキューブをもって基地へ走って死ぬほうがいいでしょ？』