・ ページ4
*
『 A！こっちだ…っ！早く！』
「 ……はぁ、…っ！」
何が起きているんだろうか。
周りには、血だらけで不気味な歩き方をする
ヒョサン高校の生徒達。
………っうそでしょ。
「 ……食べられ、てる 」
訳が分からない。
とにかく頭が真っ白で、
ひたすら繋がれた右手を頼りに、
私は必死に走り続けた。
大きな悲鳴と唸り声。
それら全てが風のように流れていく。
私の長い髪の毛が後ろに持っていかれる程に、
とても早く、とにかく走り続けた。
『 A、登って！』
「 ……ひゃ、待っ……やだ…… 」
『 …っA、』
少し高い位置にある壁の隙間に登ったテヒョン。
その手を取ろうとしたその時、
私は何者かに足を掴まれた。
『 A！』
「 ……きゃ！！」
テヒョンは無理矢理、私の手を引き
私を腕の中に抱き留めた。
『 ………怪我は、無い？』
「 ……うん 」
とにかく安全な場所を探して
校舎の外壁にある小さな足場を踏みながら歩いた。
血がついた右足を見ると今にも震えて
ここから落ちてしまいそうで仕方が無い。
『 ……っ…チョンサナ！…… 』
え？今、なんて？
チョンサナって、言った？
テヒョンに追いつくように一生懸命歩き、
着いた先には、見覚えのある顔が＿＿＿＿＿＿。
『 …A、おいでっ…… 』
「 ……テヒョン、手っ… 」
先に教室に入ったテヒョンに手を伸ばすと、
テヒョンは私を抱き上げるようにして中へと引きずり込んだ。
『 ……チョンサナ…良かった…… 』
テヒョンのお友達、イ・チョンサン。
他にも2年5組の人達。
良かった……。生きてる……。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビス子(プロフ) - こちらを読んでからドラマを見始めました！続きが楽しみです。更新待ってます⭐ (2022年2月25日 23時) (
レス) id: 63e10c232d (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - 続き待ってます！！！！！！ (2022年2月19日 12時) (レス) @page27 id: 704d81b11d (このIDを非表示/違反報告)
maohsj222(プロフ) - 続き早く読みたいです♡楽しみにしてます！ (2022年2月16日 19時) (レス) id: 974de798b0 (このIDを非表示/違反報告)
HARMY(プロフ) - 続きがとっても気になります😁ドラマも観てる途中ですがテヒョンとどんな展開になるのかドキドキ楽しみに更新待っています✨体調に気をつけて頑張ってください❣️ (2022年2月16日 15時) (レス) id: 63426db2ec (このIDを非表示/違反報告)
🍞 - 最高です！！ゆっくりでいいので更新楽しみにしてます！ (2022年2月14日 17時) (レス) id: ce43d5db4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2022年1月30日 14時
