♡.09 ページ22
千冬side
「『いただきます』」
ぱく、と料理を口に運ぶ。
やっぱり、Aの料理は美味しい。
『そういえば、秋穂ちゃんまたプリン爆発させたんだって。どうしたらそうなるんだろうね』
「ちょっと焦げた程度ならわかるけど、本当に爆発するもんな。どこのギャグ漫画って感じだ」
『それでもってあわあわしてんの超かわいいの』
あの頃の彼女を思い出しているのか、緩み切った顔。
確か彼女はよく厄介ごとに巻き込まれるAを見て、守ろうとする意思が芽生えたのか、鍛えて行ったそうだ。
今彼女はプロのキックボクサー。
あのほんわかした見た目からあのマイキーくんなみの蹴りで、今界隈を賑やかせている。
俺がさっき言った頼れるAの友達とは彼女のことだ。
『総長元気かな？！三ツ谷くんは前に八戒くんと妹ちゃんと歩いているの見たよ！』
「元気だ。東卍メンバー全員。」
タケミッチやマイキーくんが頑張ってくれたから。だからこうして笑って幸せでいられる。
それは口に出さなかった。
Aが夢だ、と思っていることは全て現実にあったことで、ても夢でもある。
東卍が大きくなってやがて闇に染まっていったことも、俺が撃たれたことも、全部現実であって夢のことでもある。
なんだか話が現実に戻されてきたので、一旦ここらでやめよう。
というか、俺はどのテンションで行けばいいんだ。
『千冬くんは黙って私にかわいいって愛でられてればいいの』
「はい。、A、目のやり場に困るから、もう少しボタンつけてくれない？」
『こうしてれば千冬くんのかわいい照れ顔が見えるでしょ』
ほれほれ、と近寄ってくるA。
最近俺が注意をして、俺の前以外は露出をやめた。かわいい。
いつまでも煽るAに俺はそろそろ手を出していいか、と思い始めた。
ガッと腰を掴んで、Aの唇を貪る。
Aが油断してたのをいいことに、舌を入れ口内を暴れる。
ちゃ、なんてかわいい音ではない、水音。
そういえば、学生の頃は少量の跡や数回の深いキスだけで満足していた気がする。
だから、こんなにも跡がついていて、深いキスをしていて、腹の奥をきゅんきゅんさせてるAは結構イイ、なんて思ってしまう。
『や、今日は私が頑張るの』
「へえ」
俺の手を引いてAはお風呂場に向かった。
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なの(プロフ) - しらそさん» ありがとうございます！！！面白い&かわいい&えち目指してるのでそう言っていただきとても嬉しいです！！ (2023年3月20日 19時) (
レス) id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます！！！ (2023年3月20日 19時) (レス) id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - てるさん» うわああ神様（ ; ; ） ありがとうございます…！！！ (2023年3月20日 19時) (レス) @page12 id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
しらそ - 面白くてきゅんきゅんする小説が好きなんですが、これはもう好き超えて愛してます！神のような作者様とお友達になれたらどれだけ幸せなんでしょうか把握（？）です！ (2022年2月6日 23時) (レス) @page12 id: 8040e95015 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - 続編も拝見させていただきました！これからも更新頑張ってください(*ﾟ∀ﾟ) (2021年9月29日 19時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2021年9月12日 8時
