この子、彼氏じゃなくて夫です 2【松野千冬】

♡.02 ぴんく！！ ページ15

といっても、昨日の夜からそのままなわけで。
私は上にTシャツを着ただけ、千冬くんは上裸。


するっ…と服の中に千冬くんの暖かい手が入ると、ツンと私の胸に触れ、思わず声が出る。


『ん、…。』


ビクッと体を揺らす。

その反応が彼のどんなスイッチを押したのかわからないけど、「ん、A。かわい、」とほっぺにキス。


その後もちゅ、ちゅ、といろんなところにキスしてくる。


髪。瞼。首。


時折獣の目をした千冬くんと目が合うため、恥ずかしくなって目を逸らす。


この目が好きだけど嫌いだ。
私を焦らす目。


この目を見ると、体がゾクッと震えてきて、体温が上昇しちゃう。 お腹の奥がきゅんきゅん疼いて仕方ない。
学生の時には見なかったこの顔は、かわいいよりかっこいい。


ふにふにと触った後、私も気分が乗ってきたところでいきなり千冬くんの手が服の中から出ていき、千冬くんは離れる。



『、んえ、…？』



いきなりのことすぎて間抜けな声。


千冬くんはふわあ、と欠伸をしながら「遅刻すると一虎くんに怒られるから、朝ごはん食べよ」と、ベッドを離れたのだ。


ん、？？



もじ、としている私を見て、千冬くんはにやーと笑う。



「Aちゃんは朝からしたくなった？？？…えっち」



ぱくぱくしている私を見て、近づき、耳元で囁く。



「続きは夜。…待てるでしょ？」

『ううう…なんだこの人…』



前の千冬くんこんなのじゃなかった！！！
誰の入れ知恵だばか！！！




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焦らし&あまあまS &開発済みが大好きな作者の癖

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