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しゅきぴ49 ページ2

「春海ちゃんなんでも似合うのすげーな」

「俺とオソロかわいい!!」

「見慣れてねーから新鮮だわ」


ここの人たちすごい褒めてくれるな……
顔面偏差値めちゃ高いのにこんなことも言えるなんてポイント爆上がりじゃん



でも、これじゃ最初の目的になってない気がする。



『これで嫉妬してくれますかね…』

「ほんとに責任はとらねーぞ…」

『?…皆さんどうしたんですか?』




私とその後ろを交互に見て青くなっていく皆さん。
気まずそうに目線を逸らし、「…後ろ」と呟いた。





「A?」





よく聞きなれた低音の声。

振り返ると、笑顔の千冬くんが立っていた。




『!!ちふ「髪型かわいいな。…自分でやったんだ?」』




サラリと髪に触れ、掬い上げる。


まるで探りを入れているような、どこか目線の合わない目。
それでも笑顔絶やさず近寄る千冬くん。



「俺が結んじゃダメ…?」



首をこてんっと傾け、うるうる瞳を向ける彼の姿を見て、自分は考えるよりも先に首を縦に振っていた。

うぅ、つくづく私はこの顔に弱い……



千冬くんは髪を解くと、今使ってた髪ゴムは総長に返して、違うゴムを使っている。

その時、総長と何か話してた気がするけど私には聞こえなかった。


髪を掬い上げ、丁寧に結ぶ千冬くん。
手つきが気持ちよくて思わず目を細めたその時だった。



『い、?!』



項あたりに、何か噛まれたような痛み。

いつのまにかポニーテールにされていた髪を撫でながら、千冬くんは今噛んだところをザリ、と舐めた。

この感覚にはいつも慣れない。



『、それやだ…、!』

「A首弱いもんな。むりかわいいからやめない」



そう言った後、彼は私の耳元に口を近づけ、「なに他の人に髪触られてるの。嫉妬するからやめて」と囁く。

痛みは消えたものの、千冬くんの声が良すぎるのと首が熱いのなんのでなかなか熱が冷めなかった。




「本当に、心配するから…誘ってんのなら大歓迎だけど」

『、!誘って、ない…!!!』

「ばあか、まだ手は出さねーよ」





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なの(プロフ) - しらそさん» ありがとうございます!!!面白い&かわいい&えち目指してるのでそう言っていただきとても嬉しいです!! (2023年3月20日 19時) (レス) id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます!!! (2023年3月20日 19時) (レス) id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - てるさん» うわああ神様( ; ; ) ありがとうございます…!!! (2023年3月20日 19時) (レス) @page12 id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
しらそ - 面白くてきゅんきゅんする小説が好きなんですが、これはもう好き超えて愛してます!神のような作者様とお友達になれたらどれだけ幸せなんでしょうか把握(?)です! (2022年2月6日 23時) (レス) @page12 id: 8040e95015 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - 続編も拝見させていただきました!これからも更新頑張ってください(*゚∀゚) (2021年9月29日 19時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2021年9月12日 8時

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