しゅきぴ2 ページ3
「ペケがお日様の下でぐっすり寝てたんスよ!!これかわいい以外の何者でもなくないですか?!」
「よし、松野あとで職員室こい」
先生に華麗にスルーをされて、強制的に椅子に座らせられていた。
その男子は私の隣の席に座る。え、この人と次の席替えまで隣…?!
金髪に染められている髪。確か校則で禁止のツーブロックの髪型。
左耳にピアスをつけていて、制服はきちっとはきていない。
いかにも不良…って感じの見た目だけど、先生と喋ってる時の様子から、あまり怖いという印象はなかった。
なんだこいつ…と思って隣の席に座った松野…?の顔をジーッと眺めていると、バチッと目が合った。
数秒か私の顔を見つめた後、にこりと微笑む松野さん。
は???
「俺は松野千冬だ。よろしくな」
『あ…松野クン、ヨロシク』
「千冬でいーよ。つかなんで片言なんだ?」
ちょっと待って、この子かわいい?(疑問)
かわいいよね?(確認)かわいいよ(確信)
母性本能(?)がくすぐられる笑顔に、低くて耳に心地よい声、彼が動くことによって揺れるふわふわな髪。
しかもちょっと萌え袖しててあざとい感じは反則だろっ…
今まで見たことないタイプの男の子。
『私は晴海です』
「ハルミ……苗字か?下の名前は?」
『A。春海A』
「そっか…よろしくな、A!!」
もう一度微笑んだ彼に、ズキュンと心に何かが刺さった気がした。
胸がトクトクなって、心拍数が上がってる。
幸い、席が1番後ろなのでこの真っ赤な顔は誰にも見られてないだろう。隣の席の千冬くんがこっちを見れば終わりだけど。
そっと千冬くんを見れば、眠たそうに先生の話を聞いていた。
わかるよ、この春眠いよね…お日様は敵だ…
よく見れば、彼の顔に少しだけ傷がついていた。
やっぱ不良なのかな。不良がかわいいって私どうしたんだろ。
「A?俺の顔なんかついてる?」
私の視線に気づいたのか、横を向いて不思議そうな目でこっちも見る。
びっくりして肩が揺れる。心臓がドクンっと大きく跳ねて、大きく音を立てていた。
『顔に傷…痛い?』
「?…あぁ…全然」
絆創膏あったかな…
ポケットを探すと、一個かわいい猫ちゃんの絵がかかれた絆創膏が出てきた。
これを渡そうとするといきなり、「Aちゃん?」とふわふわな声が耳に入ってきた。
「もうHR終わったよ?」
『え?あ、ほんとだ…』
周りを見れば、人がバラバラと席から離れていた。
全然気づかなかった…
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ゆぅり(プロフ) - え、サランヘヨ使えてる・・!!もしや、Kぽ女子か?! (2021年9月25日 11時) (レス) @page5 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 面白いですね!更新頑張ってください(*゚▽゚*)なのさん!応援しています (2021年9月12日 1時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続編よければ書いてほしいです!!楽しみにしてます! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 続編期待してます(((出来れば、中学生編とかも少しとか、嫉妬させるのとか、入れて頂けると飛びます(((自分勝手なお願いばかりで恐縮です…!無理を承知で、御検討の程、よろしくお願いします!!長文失礼しました!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - コメ失礼します!!!この作品は私の生き甲斐で、毎日の支えなんです!!!もっともっと沢山続編作って、永遠に終わらせないで下さい(((もうこのお話大好き過ぎます本当に!!!これからも応援してます!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2021年8月25日 8時