気付かれないように 1 【Y】 ページ30
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「あれ？A？」
『ゆずるくん…？』
道端で会うはずない人に急に声を掛けられて、それでもこの声の正体が誰なのかすぐわかってしまう自分が怖いと思った。
「久しぶりやなぁ。元気やった？」
『本当久しぶりだね。元気だったよ。ゆずるくんは？』
「まぁ色々あったけどな。元気でやってるわ。」
そう言って笑いながら前髪を触る。
昔からの癖だよね。
緊張したり照れた時に前髪を触る癖。
私が知ってるゆずるくんがまだいる事が嬉しくて私も笑顔になるけどバレないように目線を外す。
ゆずるくんは私の彼氏…だった人。
ゆずるくんと一緒にいて本当に毎日が幸せだった。
付き合いたては幸せならそれでもいいと思ってたのに、周りの結婚ラッシュや出産についていけなくて。
自分も焦り始めた結果、安定を求めてしまった。
ゆずるくんもそれに気付いて応えてくれようとしてたのに、私は自分の事しか考えられなくて。
それからお互いにギクシャクし始めて私はゆずるくんとの幸せに終わりを告げた。
それが間違いだったのか正解だったのか今もわからない。
だけど好きな気持ちと後悔だけ残ったまま消えてくれない。
「Aもこっち？一緒に行こや。」
『うん。』
今でも私に優しく言葉を掛けてくれるゆずるくんの声を聞いて一瞬で昔に引き戻される。
昔見た幸せな瞬間を思い出して何故か泣きそうになる。
やっぱり今でも大好きなんだ。
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haln(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！初めての感想コメント嬉しいです( ；∀；)私も大好きな曲なので更に嬉しいです！優さまのイメージを壊してはないでしょうか…？またニヤニヤしていただけたらとっても嬉しいです！またコメントしていただけるように頑張ります！ (2020年5月10日 0時) (
レス) id: d63c64fd52 (このIDを非表示/違反報告)
優 - こんばんは！じゃなくて、タイトル見た瞬間にもしや？と思いました！好きな歌なのでにやにやしちゃいました〜ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月9日 23時) (レス) id: cef4bc703d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haln | 作成日時：2020年5月9日 22時
