〇起きたら ページ7
.
気が付いたら眠っていたらしい。久しぶりにぐっすり寝れたかも...なんてボーッとしていると、清春くんの顔がすぐ近くにきた。
「っ！？」
「起きたか」
「え、あ、もうお昼...？」
「いや、もう昼過ぎてるけど...今日は暇だから帰っていいって言われて」
「そう、なんだ...」
刑事が暇だから帰っていいなんてことあるのかな。もしかして私の為に無理してくれた...？
そう思っている私をよそに、清春くんはテーブルの上にあった袋をガサガサ漁って何かを取り出す。
「ん、ゼリーなら食えんだろ」
「え、買ってきてくれたの？」
「いや、さっき下でお前のクラスメイトに会って貰った。あの...瀬尾って奴」
「瀬尾ちゃんが...またお礼言わなきゃ」
瀬尾ちゃんは中学の時からの友達。性別関係なく気軽に話せる唯一の人で、私と清春くんの関係も知ってる。わざわざ家まで来てくれるとは思わなかったけど。
瀬尾ちゃんに感謝してゼリーを食べて薬を飲んでまた横になる。
「もう熱下がったと思うんだけどなぁ...」
「それでも今日くらいゆっくりしとけよ。いつも頑張ってメシ作ってくれてんだから」
「ふふ、清春くんにそう言われると変な感じ」
「はぁ？何でだよ」
眉間に皺を寄せて不思議そうにする清春くん。上手く言葉に出来ないから説明はしないけど...、
「...何か私、幸せだなぁ」
「...熱出してる奴が何言ってんだ」
「熱出してても言っていいじゃん」
「いちいち言い返してくんな。...ほら、もう寝ろ」
そう優しく頭を撫でられる。それが心地よくて、そのまま眠ってしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅん(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです。もう更新はされないんですか？ (2021年1月6日 16時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - すみません無理ならいいんですが、名越くんが熱を出しちゃう話がみたいです！ (2019年11月27日 0時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 清春君とお出かけしたいです――！(〃▽〃) (2019年11月26日 21時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - こんばんは！清春との距離が近くて...！(笑)幸せですー(笑)更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年11月25日 19時) (レス) id: bbd1b5f21e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - はじめまして！ニッポンノワール大好きです！更新頑張ってください！あと、良かったら私の作品のクリオネクラスの毎日をよろしくです。リクエスト待ってます！ (2019年11月25日 14時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるる。 | 作成日時：2019年11月25日 0時
