〇酔っ払い ページ23
.
...清春くんが帰ってこない。
いつも会議で遅くなったりする時は連絡してくれるのに今日は来てないし...ちょっと心配。
もちろん清春くんは大人だし、彼女と過ごしてるとかあるかもだけど、それでも一言言ってほしい。
ソワソワして寝るに寝れないからソファーで清春くんの帰りを待っていると、ガチャリとドアが開いた。
「おかえり！」
「...んだよ、まだ起きてたのか」
「うん、何も連絡なかったから心配で...」
「あぁ...わりぃ、飲みに行ってた。連絡する暇なくて」
「ううん、何もなかったならそれで...、って何してんの！？」
フラフラと中に入ってきたかと思えば何の躊躇いもなくシャツを脱いでいく。いやいや見える！見えてる！！
「あちぃ」
「だとしても部屋で脱いで！？」
「何だよ、照れてんのか？可愛いな」
「...もしかしてだいぶ酔ってる？」
恐る恐る顔を上げて彼を見ると、明らかに頬が赤い。...こんなになるまで飲んでくるなんて珍しいな。
「酔ってねぇ」
「酔ってるじゃん！もー...シャツちゃんと着て座ってて、お水入れるから」
清春くんは酔うとちょっとだけ面倒臭くなる。まぁそこが人間らしくていいとは思うけど...服を脱がれるのは困る。
コップに水を入れて渡すと彼はそれを一気に飲み干した。
「はい、じゃあ寝よ？ベッド行って！」
「分かってるから押すなって」
「そんなフラフラしてても説得力ないよ」
清春くんを支えながら部屋に行きベッドに寝かせる。これでよし......そう一息ついたその時、グイッと腕を引かれた。
「きゃっ、な、何！？」
「...さみぃ」
「さっきは暑いって言ってたじゃん...」
「うるせぇな。いいから黙って寝てろ」
ぎゅうっと抱き締められて身動きが取れない。顔が熱くなって心臓がバクバク音を立ててるのが分かる。
そんな私をお構いなしに清春くんはすやすや寝息を立てて眠ってしまった。...久しぶりに寝れたのに起こすのも悪い、よね。そう思い彼の腕の中で大人しく眠ることにした。
次の日、何も覚えてない清春くんの大きな声で目が覚めたのは言うまでもない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅん(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです。もう更新はされないんですか？ (2021年1月6日 16時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - すみません無理ならいいんですが、名越くんが熱を出しちゃう話がみたいです！ (2019年11月27日 0時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 清春君とお出かけしたいです――！(〃▽〃) (2019年11月26日 21時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - こんばんは！清春との距離が近くて...！(笑)幸せですー(笑)更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年11月25日 19時) (レス) id: bbd1b5f21e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - はじめまして！ニッポンノワール大好きです！更新頑張ってください！あと、良かったら私の作品のクリオネクラスの毎日をよろしくです。リクエスト待ってます！ (2019年11月25日 14時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるる。 | 作成日時：2019年11月25日 0時
