〇好きな ページ20
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晩ご飯を食べている間、いつ聞くかずっと考えていた。タイミングが掴めなくてソワソワしている私を不思議に思ったのか、眉間に皺を寄せた清春くんが話し出す。
「...何だよ、何かあったのか」
「あ、いや、その...」
「言いたいことあんならハッキリ言え、聞いてやるから」
「えっと...好きな女性のタイプってなに？」
「はぁ！！？」
優しい言葉にポロッと出てしまった言葉。清春くんはそれに今まで聞いたことないぐらいの大きな声を出して目を丸くする。
ストレートに聞くなんて無理だった...なんて思っていると、彼は箸を置いて小さく口を開く。
「...まぁ、何だ。気を使わねぇでいい奴、とか」
「へぇー...」
それって咲良さんじゃん、やっぱり好きなのかな。そう考えながら頷く。
「...Aは？どんな奴がタイプなんだよ」
「え、私？」
「お前が聞いてきたんだろ、教えろ」
「えー...何だろ、守ってくれる人とか...？」
「ふっ、何だそれ」
私の子どもっぽい答えを鼻で笑う清春くん。それにムカついて、その流れで聞いてしまった。
「ねぇ、清春くんは咲良さんのこと好き？」
「は！？いや、別に好きじゃねぇけど、何で急に」
「深水さんから聞いてくれって頼まれたの」
「......だから好きなタイプとか聞いてきたのか」
「う、うん、そう」
こくこく頷けば納得したらしく、少しだけ表情が緩んだ。...不覚にもかっこいいと思ってしまった自分がいる。
「てっきりAに好きな奴ができたのかと思った」
「な、ないない！できるわけないよ！」
「んなの分かんねぇだろ？お前もいい歳なんだし彼氏の1人や2人出来てもおかしくねぇし」
「それを言うなら清春くんだって、かっこいいんだから出来てもおかしくな、...あ」
しまった、と思って言葉を止めるけど遅かった。清春くんは目を丸くすると、バッと立ち上がって、
「...うるせぇ、急に変なこと言うな」
そう言って部屋に行ってしまった。
間違いない、あれは完全に照れてる。ちょっと顔赤かったし...いや、そういう私も真っ赤なんだけど。
顔の熱を冷ますため、とりあえず食器を片付けることにした。
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ちゅん(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです。もう更新はされないんですか？ (2021年1月6日 16時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - すみません無理ならいいんですが、名越くんが熱を出しちゃう話がみたいです！ (2019年11月27日 0時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 清春君とお出かけしたいです――！(〃▽〃) (2019年11月26日 21時) (レス) id: 8b4b0337c0 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - こんばんは！清春との距離が近くて...！(笑)幸せですー(笑)更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年11月25日 19時) (レス) id: bbd1b5f21e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - はじめまして！ニッポンノワール大好きです！更新頑張ってください！あと、良かったら私の作品のクリオネクラスの毎日をよろしくです。リクエスト待ってます！ (2019年11月25日 14時) (携帯から) (レス) id: d5a1fd8818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるる。 | 作成日時：2019年11月25日 0時
