18 ページ19
.
分かってたけど二階堂は何も食べようとしないから、私ひとりでりんご飴を食べながら屋台を見て回る。
それにしても人多いなぁ...歩きずらいし浴衣辞めればよかったかな。なんて思っていると案の定つまずいて転びそうになった。
「っと...危ないでしょ、ちゃんと足元見ないと」
「へ、あ...ありがとう」
「...ん、」
隣にいた二階堂が前に倒れそうになった私の腕を掴み助けてくれた。反射神経の良さ。
もうコケないように気をつけながら歩いていると、射的屋を見つけた。
「二階堂!あれ欲しい!」
「え?...あのぬいぐるみ?」
「そう!」
景品として飾ってあったうさぎのぬいぐるみを指差して言うと、二階堂は呆れたような顔をする。
「ずっと思ってたけど、Aって意外と子供っぽい」
「う、うるさい!可愛いじゃんあれ!」
「分かった分かった、ちょっと待ってて」
「え、やってくれるの?」
「まぁ、今日付き合ってくれたお礼」
そう言って二階堂は銃を構えてあのぬいぐるみを狙う。...横顔すごい綺麗。絵になるなぁ。
そんな事を考えているとぬいぐるみがポロッと棚から落ちた。
「...え、すご。二階堂上手いね」
「たまたまだよたまたま。...はいこれ」
「ありがと...やっぱ二階堂に似てる」
「俺に?」
「うん、目の感じとかそっくりじゃん」
二階堂の顔の横にぬいぐるみを持っていき見比べてみる。やっぱり似てる、
「ふふ、可愛い」
「...ほら、もうすぐ花火始まるから」
「え、!」
グイッと腕を引っ張られ、とりあえず彼の後ろを歩く。後ろから見えた耳が少し赤くなっているような気がした。
.
954人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さわ(プロフ) - 最高すぎます!これからも、応援します! (2019年12月28日 17時) (レス) id: 2d2def3baf (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 作者さん、もしかして、……天才ですかっっ?! (2019年12月28日 17時) (レス) id: 2d2def3baf (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - ほんと、この作品だいすきです! (2019年12月28日 17時) (レス) id: 2d2def3baf (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - 更新が、うれしすぎて、発狂しましたW (2019年12月28日 17時) (レス) id: 2d2def3baf (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - 初めまして♪あな番にハマッたのは反撃編に入る前でしたwwそれからは毎週見てましたが終わってしまいました苦笑私はどーやんが好きなので、このお話はとても楽しいです。私に言われてるみたいで…( *´艸`)更新、楽しみにしてます♪ (2019年9月10日 17時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるる。 | 作成日時:2019年8月24日 16時