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#敬語無し ページ35

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雷に怯えながらひとりでみちるくんを待つこと数分。鞄を持って小走りでこっちに来た彼に笑顔を見せる。



「お待たせ、行こっか」


「はい!...あ、帰る方向とか大丈夫ですか?遠回りになるんじゃ...」


「まぁ多分大丈夫。例え遠回りになってもAの事は送ってくから」


「...ありがとう、ございます」



そう爽やかな笑みを浮かべるみちるくん。私は思わず目を逸らしてしまう。...自分がかっこいいのもう少し自覚して欲しい。

でもこうやって一緒に帰れるなんて夢みたい。少し前の私じゃ想像も出来なかったことだし。



「A?何ニヤニヤしてんの、」


「え、またニヤニヤしちゃってました?」


「うん、もうすごい幸せそうな顔してた」


「あはは...まぁそれは間違ってないですけど」



今日はほっぺた緩みっぱなしだな、明日は気を付けないと。そう思っているとみちるくんは不服そうに唇を尖らせて言う。



「敬語無しって言ったじゃん」


「あ、そういえばそう、だったね...やっぱりまだ先生にタメで話すのに抵抗あって...」


「うーん...じゃあせめて名前で呼んでほしい、かな」



心の中では名前で呼ぶのもだいぶ慣れてきたけど、いざ言うとなるとやっぱり恥ずかしい。でも、さっき頑張るって決めたし...。私は足を止めて小さく口を開いた。



「...みちるくん、」


「...うん、可愛い」


「か、かわっ...!?」



ただ名前を呼んだだけなのに可愛いなんて、てか急にそんな事言われると思ってなかったし、顔が赤くなるのを感じる。みちるくんはそんな私を見てくすくす笑った。



「顔真っ赤だぞ?」


「う、うるさい!みちるくんのばか!」


「あっ、ちょっと!先行くなって!」



なんて言うみちるくんを置いて早足で道を歩く。


何だかすごく恥ずかしいけど、すごく幸せだな、なんて思った帰り道だった。







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青龍 葵(プロフ) - まるる。さん» 態々、お知らせして頂き有難う御座います。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 青龍 葵さん» 移行先は明日投稿してこちらでお知らせするので、もう少し待っててください(>_<) (2019年7月6日 19時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 後、少しで終わっちゃうと思うと寂しいですが、続編などあればと思いながら移行先は何処にあるんでしょうか? (2019年7月6日 16時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - ひるくさん» ありがとうございます!!結構力入れて書いたのでそう言っていただけて嬉しいです...。これからもよろしくお願いします! (2019年6月30日 16時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
ひるく(プロフ) - 最新話……最新話最高です……ありがとうございます……沢山読み返して胸キュンに浸ってます!これからも応援し続けます頑張ってください! (2019年6月30日 13時) (レス) id: bbffd7f7da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年6月16日 10時

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