先 生 、大 好 き で す 。【俺スカ】

#光岡くんの主張 ページ10

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中庭へ行くとやっぱりもう青春の主張が始まっていた。えっと、みんなどこにいるのかな...。


そう思い周りを見渡しながらステージ近くを歩いていると、トンと誰かに肩がぶつかってしまう。



｢あっ、ごめんなさい！...って、光岡くん？｣


｢あ、青木...｣



ぶつかった相手は光岡くん。制服姿の彼は、いつもとは違ってスカートを履いてる。よく見ると軽くメイクもしてるみたい。



｢えーっと...？｣


｢...あ、私、さ、これからスカート履いて学校来ようと思って、さっきその宣言してきたとこ、なんだけど...｣



そう髪を触りながら言う光岡くんにびっくりしてしばらく声が出なかった。...でも、別に今更驚くことじゃないか。のぶおが前例としている訳だし。



｢そっか、いいんじゃない？似合ってるよ！｣


｢ほ、ほんとに？｣


｢うんうん、多分光岡くん変なウィッグ付けるよりショートカットの方が似合うと思うよ。可愛いし！｣


｢...よかった、ありがと青木｣



安心したように笑う光岡くんに釣られて私も頬を緩ませる。それから2人でクラスのみんなと合流した。



｢あ、Aちゃん！どこいってたの？｣


｢えーっと...ちょっとね｣


｢楽しかった？｣


｢うん！ありがとね、明智くん｣



そう言えば彼はどういたしまして、といつもの爽やかな笑みを浮かべる。



｢次ー、原田先生ー｣



ステージの上にいた広田先生がそう言う。のぶおも何か言いたいことあるのかな。そう思いながらフラフラ歩いてくるのぶおに軽く首を傾げた。







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