#大事な友達_W ページ22
.
放課後、僕はのぶおを呼び出して屋上に向かう。
「なぁに、こんな所に呼び出して」
「いや、その...Aちゃんと田中先生の事なんだけど」
そう言えばピクリと眉を上げるのぶお。やっぱりのぶおも心当たりがあるらしい。
こういう事を本人の許可なく言うのもあれだけど、そのまま話を続ける。
「Aちゃん、田中先生に告ったらしいんだよね...でもフラれちゃったみたいで」
「...それで?」
「え、あー...Aちゃんだけじゃなくて、田中先生も辛そうで、2人は絶対両思いなはずなのに...上手く言えないけど、何とかならないかなって」
言葉がまとまってなくて伝わりにくいはずなのに、のぶおは腕を組んでなるほどねと呟く。
「分かったわ、田中に言ってみる」
「ほんと?ありがとうのぶお!」
「でもひとつだけ聞かせて?アンタ、Aのこと好きなの?」
「え、!?」
想像もしてなかった質問に思わず大きな声が出てしまう。Aちゃんのことが好き?考えたこともなかった。
「...Aちゃんは、初めて僕の友達になってくれた人だからさ、何か他の人よりも大切な存在で...好きっていうか、大事なだけかな」
「...なるほど、変なこと聞いてごめんね。とにかく私に任せといて」
ぽんと自分の胸を軽く叩くのぶお。やっぱりのぶおに相談して正解だった。そう思いホッと息を吐いた。
.
826人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青龍 葵(プロフ) - まるる。さん» 態々、お知らせして頂き有難う御座います。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 青龍 葵さん» 移行先は明日投稿してこちらでお知らせするので、もう少し待っててください(>_<) (2019年7月6日 19時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 後、少しで終わっちゃうと思うと寂しいですが、続編などあればと思いながら移行先は何処にあるんでしょうか? (2019年7月6日 16時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - ひるくさん» ありがとうございます!!結構力入れて書いたのでそう言っていただけて嬉しいです...。これからもよろしくお願いします! (2019年6月30日 16時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
ひるく(プロフ) - 最新話……最新話最高です……ありがとうございます……沢山読み返して胸キュンに浸ってます!これからも応援し続けます頑張ってください! (2019年6月30日 13時) (レス) id: bbffd7f7da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるる。 | 作成日時:2019年6月16日 10時