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#面白い ページ3

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昼休みも終わり、5時間目が始まる数分前。

トイレから教室に戻ってくると、皆の様子が何かおかしい。...何、この空気。

ドアの前から中に進むことが出来なくて、その場で教室を見渡すと、必死に手を擦ってる若林くんの姿があった。
...手に何か書いてある。東条くん辺りが書いたのかな。

皆がくすくす笑う中手を擦り続ける若林くんを見てられなくて、私は彼の前に立って手を押さえた。



「え...」


「若林くん、手赤くなってる。ほら、水道行こ?」


「あ、ちょっと...!」



若林くんの返事を聞かずに手を引っ張って教室を出る。そのまま水道に行き、若林くんの手を水で濡らして文字が書かれた部分に石鹸を付けて軽く擦る。

取れずらいけど...少しはマシになりそう。



「あ、青木、さん、どうしてこんな事...」


「え?あー...ああいう空気嫌いなんだよね、息苦しくてさ」



目を丸くしてる若林くんを見て苦笑いを浮かべる。私はその手を擦りながら話を続けた。



「何かさ、明智くんと東条くんって自分がイケメンなの自覚してそうじゃない?イケメンだから何しても許されるぞ俺!的なの思ってそう」


「そ、そうかな...ていうか、青木さんはあの二人の事イケメンだって思ってるんだね」


「まぁ、そこは認めるかな...若林くんも、マスク取ったらイケメンそう」


「え!?ぼ、僕はそんな...!」



急に慌て出す若林くんが面白くて思わず吹き出してしまう。そんな私を見て彼は、からかわないでよ...と恥ずかしそうに顔を逸らす。



「ごめんごめん...若林くん、面白いね」


「そ、そう...?初めて言われた、けど...」


「そうだよ!もうちょっと自分に自信持ちなって!...あ、文字消えたよ」



キュッと蛇口を捻って水を止める。ハンカチを取り出し濡れた手を拭いてあげると、そこにはさっきまで書かれていた文字はなかった。



「...ありがとう、」


「んふふ、いえいえ、どーいたしまして」



若林くんはその手を握って目を細めた。私も彼に釣られて笑みを浮かべ、一緒に教室へと戻った。






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- 桐山漣くん本当にかっこいいですよね、ぜひテニミュをご覧下さい。 (2020年8月21日 0時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - のりぴーさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです...!更新頑張ります!! (2019年6月3日 20時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
のりぴー(プロフ) - 初めまして!面白くて全部読んじゃいました!笑 先生に片思いしてる主人公と主人公に興味のあるメイン3人辺りの関係がとても素敵です!更新頑張って下さい! (2019年6月3日 14時) (レス) id: b1332d8c7b (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 雪柳.さん» コメントありがとうございます! 神作品だなんて勿体ないお言葉ありがとうございます...これからもよろしくお願いします!! (2019年6月2日 22時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
雪柳.(プロフ) - 初めまして!吉沢さんの小説を書いている雪柳と申します!田中先生の小説が見当たらなくて自給自足しようかと考えてた時にまるる。さんの作品に出会いました。神作品でこれからも一読者として応援しています! (2019年6月2日 11時) (レス) id: 6f46d7d183 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年5月26日 10時

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