金髪パーマで卑怯な彼氏。【今日から俺は!!】 (ページ1)

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ある日の放課後。三橋くんの隣を歩いて昇降口に行き靴を履き替える。

そういえば、三橋くんと一緒に帰るのが当たり前になってわざわざ誘われたりすることもなくなった。何か嬉しい。カレカノっぽい。

なんてニヤつく頬を抑えながら下駄箱を開けると、ひとつの手紙が入っていた。

不思議に思いつつそれを手に取って開いてみると、そこにはお世辞にも綺麗とは言えない文字で紙いっぱいに文字が書かれていた。

どうやら今井くんからの手紙らしく、謎に三橋くんへの悪口があった後、公園に来てくれという内容だった。

...三橋くんの悪口書く必要あった？？

｢......なんだこれ｣

｢っ、み、三橋くん...｣

いつの間にか私の横から手紙を覗き込んでいた三橋くんが低い声で呟く。分かりやすく怒ってる...。

｢くっそぉ...今井の野郎...！！！｣

｢あっ、ちょっと！待ってよ！！｣

三橋くんは自分の靴を手に取り上履きをその場に脱ぎ捨てると、そのまま走って行ってしまった。...置いてかれた。

まぁ仕方ないかと割り切り上履きを三橋くんの下駄箱に戻していると、伊藤くんがやってきた。

｢あれ、Aちゃん、三橋は？｣

｢あぁ、何かこれ見て先に行っちゃって...｣

｢...何だこれ、今井の奴何か企んでるな｣

手紙を見た伊藤くんは顔を顰めて一言。
私もそう思う。分かりやすく三橋くんを煽ってるし...。

｢Aちゃん、公園行ってみよ。アイツら止めねぇとまた喧嘩になる｣

｢そうだね、行こっか｣

こくりと頷き、三橋くんが向かったであろう公園へと足を進めた。

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