検索窓
今日:2 hit、昨日:33 hit、合計:142,834 hit

#40 ページ40

.






「それで、相談って?」



レスカを1口飲んでそう問い掛ける谷川くん。私はクリームソーダを飲んで喉を潤してから口を開く。



「えっと、その...お、男の人って、突然後ろから女の子に抱き着かれたら、どう思う...?」


「え!?」



我ながら変な質問。谷川くんもびっくりしたようで、目を丸くしてる。...可愛い。



「そ、そうだなぁ...余程その人の事が嫌いじゃなければ、嬉しいと思うよ?男って単純だから」


「そう、なんだ...」



それを聞いて一安心。三橋くんは嫌いな人と一緒にいるタイプじゃないと思うから、私は嫌われてない、と思う。多分。
じゃあ嫌じゃなかったのかな...なんて思っていると、今度は谷川くんからの質問。



「その抱き着いちゃった相手って、三橋?」


「っ、え!!?何で分かったの!?」


「あぁやっぱり。Aちゃん三橋のこと好きでしょ、だいぶ分かりやすいよ」



そう言ってにこりと笑う。...そんなに分かりやすいのかな、三橋くん以外の人にはもうバレてそう。



「他にアイツ関係で悩んでる事ない?俺でよければ話聞くし...あ、もちろん今井さんには内緒にするから」


「たっ、谷川くん...!!」



ほんとにこの人は優しい。何でツッパリなんてやってるんだろ、てか絶対モテてるでしょこの人。

この際だから私は悩んでた事を全部話した。

三橋くんが私の事を俺の女って言ったこととか、黙って守られとけって言ったこととか、私の為に喧嘩したこととか、他にも色々。

それを聞いた谷川くんは、深くため息を吐いた。



「それさぁ...いや、Aちゃんってもしかして鈍感?」


「ど、鈍感!?いやいやいや、そんな事ないっ」



首を横に振って否定する。鈍感だなんて生まれてこの方言われたことないし、うん、違うでしょ。
谷川くんは苦笑いを浮かべて呟く。



「まぁ、好きでもない人にそんな事しないと思うよ」


「ほ、ほんと!?私まだチャンスある!?」


「全然ある。Aちゃん可愛いんだからもっと自信持って?」


「か、可愛いなんて...ありがとう」



可愛い、と言われて赤くなる頬を手で隠しながらそう言えば、谷川くんはどういたしまして、と愛くるしい笑みを見せた。







.

#41→←#39



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
218人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まるる。(プロフ) - 良ちゃんさん» コメントありがとうございます!相良くん全然出てこなくてすみません...(笑)素敵な小説だなんてもったいないお言葉ありがとうございます...!これからもこの小説をよろしくお願いします! (2019年5月23日 21時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
良ちゃん(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んじゃいました!相良推しなんですが、この小説の三橋君にキュンキュンさせられてしまいました(*´ー`*)素敵な小説ありがとうございます! (2019年5月23日 9時) (レス) id: 2652916fe0 (このIDを非表示/違反報告)
咲餅(プロフ) - あと評価1つ!!! (2019年4月21日 17時) (レス) id: ffacf9010f (このIDを非表示/違反報告)
牧さん - めっちゃ好き!!ただそれだけ (2019年4月21日 16時) (レス) id: 66f0eb62d2 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - 面白いです、更新頑張って下さい応援しています!!! (2019年4月6日 17時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月5日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。