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三橋くんより先に学校に着き教室に入ると、もう伊藤くんが来ていた。
｢おはよう伊藤くん｣
｢おはよ、Aちゃん｣
にこりと笑って挨拶を返してくれる彼。イケメンだ...。
伊藤くんは顔がいいのはもちろん、女の子には特に優しいし話しやすいし、かなり人気がある。
...まぁ、そのツンツン頭は気になるけど、それを賄えるぐらい出来た人間だ。
それに比べてあの卑怯な金髪パーマは...なんて考えながら席に着く。
｢...何、また三橋に何かされた?｣
｢べ、別に？ちょっとからかわれただけ！｣
｢またかよ...ほんとアイツ懲りねぇな｣
素直になればいいのに...、なんて呟いている伊藤くんを横目に教科書を机の中に入れる。
｢私をからかうのってそんなに楽しいのかな...｣
｢ま、アイツ馬鹿だから、大目に見てやってよ。ね？｣
俺が居る時はなるべく守ってあげるからさ、と伊藤くんは私の頭を優しく撫でる。
...優男すぎて泣きそう。
｢おい伊藤。てめぇ何Aに触ってんだ、離れろ｣
教室に入ってくるや否や、三橋くんは伊藤くんを睨んで言う。
え、怖い。こういう時改めて思う、三橋くんはツッパリだって。普通に怖いもん。
｢分かったからそんな顔すんな、Aちゃん怖がってるだろ｣
｢え、俺怖い......？？？｣
信じられないと言いたげな目で私を見る。...申し訳ないけど、怖いよ。
こくりと小さく頷けば、そっか...怖いのか俺......と椅子に座って項垂れた。
｢アイツは気にしなくていいから、じゃ｣
チャイムが鳴り、伊藤くんはそう言い残して自分の席へと戻って行った。
ちなみに私の席は三橋くんの隣である。彼が転入してきた時、まじかと思ったよ。金髪パーマが隣とか、気が気じゃなかった。
でもまぁ、いい人だったから今は平気なんだけどね。
チラリと三橋くんの方を見ると、彼は先生の話も聞かずに机に顔を伏せていた。
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まるる。(プロフ) - 良ちゃんさん» コメントありがとうございます！相良くん全然出てこなくてすみません...(笑)素敵な小説だなんてもったいないお言葉ありがとうございます...！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年5月23日 21時) (
レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
良ちゃん(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んじゃいました！相良推しなんですが、この小説の三橋君にキュンキュンさせられてしまいました(*´ー｀*)素敵な小説ありがとうございます！ (2019年5月23日 9時) (レス) id: 2652916fe0 (このIDを非表示/違反報告)
咲餅(プロフ) - あと評価1つ！！！ (2019年4月21日 17時) (レス) id: ffacf9010f (このIDを非表示/違反報告)
牧さん - めっちゃ好き！！ただそれだけ (2019年4月21日 16時) (レス) id: 66f0eb62d2 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - 面白いです、更新頑張って下さい応援しています！！！ (2019年4月6日 17時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるる。 | 作成日時：2019年4月5日 14時
