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…〇 ページ10
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｢……キヨは、全部気づいてたの、?｣
｢まぁな、
Aがフジのこと好きなのも
いつもベンチに座って、見てるのは美術室にいる
フジだってことも
フジの隣にいたのに、何もしなかったってことも
…今Aが泣いてることも、
全部知ってんだよ、ばか｣
泣いてる、
わたし、泣いてるんだ
｢ま、Aよりフジの方が馬鹿だけどな
アイツは勘違いしすぎなんだよ
…Aも、頑張ったんじゃねぇの?
アイツの気持ち知ってて、辛いのに傍に
いたんだから｣
そう言われて、更に涙が零れてきた
｢……今だけなら、胸貸してやってもいいけど?｣
そうわざわざ立ち上がって言うキヨ
私は遠慮なくキヨの胸に飛び込んだ
｢ふぇっ、っ、フジっ…!｣
｢っ……俺にしとけばいいのに、｣
ふたりの思いは、交わらないまま
教室は、だんだん暗くなっていった
_________END
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花音(プロフ) - 短いけど面白かったです(* ´ ▽ ` *) (2018年8月16日 12時) (
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作者名：まるる | 作成日時：2017年7月16日 23時
