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「 くーろーだーくーん 」
10mくらい先にある自販機でお水を買うイケメン。ジャージを着てて、体育終わりなのかな。上のジャージを右肩から斜めにかけて変な着方してる。へんなひと。
『 声でかー 』
「 黒田くんにだけ発揮するの、この声量 」
『 俺のこと好きか！ 』
「 いてっ 」
そう言って、私の頭にチョップを入れる黒田くん。ケタケタ楽しそうに笑うわんちゃんみたいなお顔がたまらなくどタイプ。じーーって見つめてたら『 照れるって 』とか言ってまた笑ってる。
『 桃瀬ちゃん何飲むのふだん 』
「 えーーー⋯ココアかピーチティー 」
『 なにそれ何かかわいい〜 』
「 可愛いって言われた！きゅん！ 」
軽めの "可愛い" に、正直ざんねんだけど、まあ一応好きぴからの "可愛い" には喜んでおく。『今日はどっちの気分？』って聞かれて適当に「ピーチティー」と答えたら、気付けばお金を入れていて、 "販売中"と書かれた青く光るボタンをポチッと押した黒田くん。
「 ⋯え、いいの？ 」
『 いいよ〜！桃瀬ちゃんと会えた記念にね 』
「 なにその記念(笑)かわいすぎ⋯！ 」
めっちゃ可愛いし、めっちゃ思わせぶりしてくるやん⋯こいつ！とか思いつつ、そんな黒田くんを早く彼氏にして他の女に同じようなこと言わせないようにしないと⋯とか思いつつ。「 すっごい嬉しい！完飲するね♡ 」って、可愛く伝えてみた。『 完飲はして？(笑)』ってまたわんちゃんみたいに笑ってて可愛い⋯。
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作成日時：2024年2月27日 4時
