2年1組(5) ページ6
前髪を止めてたピンをはずして、アオイちゃんに鏡を渡す。
アオイ「ありがとう。はぁ〜。アイにかかればウチも美人の部類やな。ありがとう。」
「もともとアオイちゃんは美人さんだよ。骨格メイクはしてないからね。」
アカリ「どれどれ? !! さっきより目が大きく見える!あ、アオイ、変な意味じゃない!」
アオイ「アカリ、分かっとる、落ち着け(笑)せやろ〜、アイがメイクすると全然違うんよ。」
アカリ「化粧品もウチら高校生で買える物だよね?アイの腕かぁ。なぁ、時間あるし、ウチにもやって!」
「プチプラブランド、ドラッグストアブランド頼りになるよねー!勿論いいよ!って言いたい所なんだけど、今日アカリちゃんに似合うカラーを持ってないなぁ。」
アオイ「アイのやつ、やるからには本気なタイプなんよ。妥協出来ないやつ。」
アカリ「真っ直ぐな子なんね。オケ。じゃ、私の持ってる物でできるかな?」
私がメイクポーチをゴソゴソしている時に声のトーンを潜めて2人で何やら話していたが、アカリちゃんのポーチの中にお目当てのカラーを見つけてウキウキする。
「あ、このオレンジとブラウンのシャドウなら!アオイちゃん、アカリちゃんと席変わって。」
アオイ「良かったなアカリ!こちらにどーぞ(笑)」
アカリ「この色、素敵やなと思って買ったけど、自分じゃ上手く使えんやってん。」
「一目惚れして買って残念みたいな?きっと、凄く似合うよ!」
などと、話しながらメイクブラシを握る。
「はい!出来たよ!!どうかな??どうかな??私は凄く素敵だと思うけど!」
アオイ「おおっ!可愛い感じになったな!でもブラウンが少し大人っぽい感じも出してる!」
アカリ「うそ、、これウチ??あのパレット使ったんよね??」
アカリちゃん鏡凝視し過ぎ(笑)
もともと奥二重だから、オレンジ少なめで濃いブラウンで絞めてみました。
オレンジの面積多いと目が腫れぼったく見えたり、子供っぽく見えたりするんだよね。
アカリ「ちょ、みんなに見せよ!!アキー!!」
アキ「なんやー!」
アカリ「ちょっと来てー!!!」
クラスの端からアキちゃん?がこちらにやってきた。
アカリ「同じ水泳部のアキや。」
アキ「アカリのお世話係しとる加藤アキや。よろしくな。」
アオイ「お、同じ匂いがすんで。アイのお世話係の松下アオイや。よろしゅう。」
「初めまして。須田アイです。よろしくお願いします。アオイちゃん?どういうこと?」
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺーやん | 作成日時:2020年5月9日 19時