連休明け 後日談(4) ページ46
「き、北さん、私元気なんで保健室行かなくても大丈夫ですよ。」
北「そんな青い顔して何言っても説得力無いで。」
それはいきなり北さんが手を掴んできて、侑君の黒いオーラにやられたからです!!!!
今の北さんには、何を言っても無駄だろうから、とりあえず保健室には向かおうか、、。
「保健室には1人で行けます。手を離して下さい。」
北「手、繋ぐの嫌やった??」
振り返って、こてんと小首を傾げられても。。。
可愛すぎる!!!!!
おっほん。
私の無言をどうとらえたのか分からないが、
北「俺、保健委員やねん。今日午前中先生居らんから、手続きまではさせてな。」
すました顔で保健室に入り、慣れた手つきで体温計を手に取り、私に渡してくる。
北「熱は無いと思うけど、測ってや。」
「あ、はい。」
私が体温を測っている間に、保健室利用者カードを記入してくれる。
綺麗な字だ。
北「1時間だけ、寝られるように書いといたから。お昼には先生来ると思うから、辛いようなら昼まで居り。」
「ありがとうございます。」
北「ええねん。調子悪い人ほっとけんやろ。」
ただの寝不足なんだけどなぁ。
北「それに、アイさんの事だから課題が終わらんくて徹夜したとか、遊び過ぎて寝不足って訳ではないやろうからな。少しだけ、休憩しぃ。」
手続きもしてもらっちゃったし、北さんの優しさに甘えて、1時間だけ寝よう。
「熱、36.8℃です。」
北「おん、おやすみ。」
「ありがとうございました。」
ガラッ!
スナ「アイ、居る?!!!」
「角名君?」
スナ「アイどーしたの?やっぱり調子悪くなった?」
北「スナ、保健室のドアは静かに開けぇ。病人が寝てるかもしれんやろ。」
「大丈夫だよ。1時間だけ、寝かせてもらう事になったけど、ただの寝不足だよ。」
スナ「北さん、アイを連れて来てくれてありがとうございます。でも、ちょっと面倒な事になりますよ。何でこんな事したんですか?」
北「たまたま会ったアイさんが、具合悪そうでな。俺、保健委員やったから連れてきただけや。」
スナ「手を繋いで?馬鹿ツム、発狂してると思いますが。」
北「なんで侑が発狂すんねん。」
スナ「侑の面倒は任せますから。北さん、手続き終わったなら、教室戻りましょう。アイ、あとで迎えに来るから待っててね。」
「あ、はい。」
1人、保健室に残された私は終業時間にアラームをセットして布団に入った。
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作者名:ぺーやん | 作成日時:2020年5月9日 19時