夢に向かって【HQ】【稲荷崎】 (ページ43)

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連休明け後日談(1) ページ43

～～アイの席周辺にて～～

ｱｵｲ「おはよー！昨日はお疲れ！」

ｱｶﾘ「アオイおは！陸部朝練やったん？！」

ｱｵｲ「せやで。昨日の今日でなんか色々疲れたわ。」

ｱｷ「おはよ。朝からご苦労さん。」

ｱｵｲ「ところでアイは？？？」
キーンコーンカーンコーン(予鈴)

ｽﾅ「予鈴なっちゃったね？アイ、まだ来てないんだよ。」

治「知恵熱って事はアイに限ってないやろうしなぁ。」

「間に合った！！！」

ｱｵｲ「あっ！アイおはよ！待ってたで。って、アイ？？」

「みんなおはよー。今日寝坊してすっぴんだから、顔ヤバいでしょ。もぅ恥ずかしいなぁ。」

ｱｶﾘ「顔っていうか、、クマ？疲れた顔って意味でヤバいで。」

ｱｷ「大丈夫？昨日あれから大変やったん？？」

「あはは…思い出したくない。」

ｱｷ「お、おうっ。」

ｱｶﾘ「朝ごはん食べてきた？」

「今朝は無理だったー。2限終わるまで持つかなぁ。」

ｱｵｲ「今日2限体育やで？！！」

「色々持たない～！」

治「ほれ、これ飲んどき。」

10秒チャージ 2時間キープの有名なゼリー飲料

「治君ありがとう！神！！いただきます！！」(ﾊﾟｷｯ)

治「おん。授業無理すんなや。」

ｽﾅ「食いしん坊の治が食べ物分けるとか♡」

治「うっさいねん、スナ。ほら、担任来たで。」

ｽﾅ「残念ながら、俺の席はここなんです～。」

キーンコーンカーンコーン(本鈴)

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【スナside】

授業中、遅刻ギリギリで来たアイは、やっぱり眠そうで。

朝言ってたように、すっぴんらしく、いつもより少し幼い感じがする。

眠気と相まって可愛らしい感じだ。

トントンと、アイが俺の机を軽く叩く。

俺のノートの端に

『10分経ったら起こしてください』の文字。

チラリとアイの方を盗み見るが、俺の返事を待たずに撃沈している。

もう少し、上手に寝なよ。

教科書立ててあげて、前の席の佐藤さんにメモを回す。

メモを読んで、佐藤さんが小さく頷く。

普段、アイにはお世話になってるから、たまには恩返しさせて。

アイの分のノートも取りつつ、アイの寝顔を眺めながら1限目は滞りなく終わった。