GW!!!最終日(4) ページ36
アオイちゃん、治君の数学も1人で進めるようになってきたから、ちょっと抜けても大丈夫かな。
元々図書館に来る予定だったんだから、本でも探そう。
貸出本のスペースに移動して、色々見て回る。
あ、この本懐かしいな。
家にもあったな。
今はこんな本が流行ってるんだ!
絵本ブース、結構楽しいんだぞ。
最先端の小児教育も垣間見れるしね。
情報収集大事よね。
絵本に意識を集中させてたら
スナ「アイ?」
と、角名君がヒョッコと覗き込んできた。
「うわっ!角名君。」
と、少し大きな声を上げてしまった。
スナ「シー!アイ、お静かに。」
なんて言いながら人指し指を口元に当てております。
うう、色気が。。。
周りのママさん達も見とれてますよ!!!
声出して、注目集めちゃったのは私だけれども!
スナ「アイ、絵本好きなの?」
「そうなんだよ。懐かしい気持ちになって、心が和むし、情報収集も兼ねて。」
スナ「アイは温かい家庭で育ったんだね。良いお母さんになりそう(笑)」
「両親、ちょっとぶっ飛んでるところもあるけど、大好きだし、感謝もしてるよ。角名君の家族はどんな感じなの??」
スナ「俺の所は普通だよ。
でも、稲荷崎でバレーやりたい ってなった時は少し揉めたなぁ。
東京でもバレーは出来るでしょ!って。
俺を思っての事だけど、当時はなんで分かってくれないんだ!って言い合いになったりしたよ。」
「角名君、部活推薦なの??!」
スナ「そうだよ。中体連の試合見に来た黒須監督に誘われたんだよ。
今思うと、監督、宮ツインズと相性が良さそうな選手探してたんだと思う。
でも、俺を勧誘してきた時にはちゃんと俺だけを見て、俺が必要だと訴えて来てくれて、俺嬉しかったんだよね。
もしかしたら、両親は黒須監督の思惑が分かってて、引き止めたのかも知れないけど、中学3年生の俺には分かんなかったな(笑)
何度も何度も話し合って、最後に3つ上の姉が「お父さんもお母さんも倫を応援してるんでしょ?倫が活躍出来る舞台が用意されてるなら、送り出してあげよう!」って援護射撃してくれて、稲荷崎行きを認めてくれた感じ。」
「角名君は家族に愛されてるんだね。」
スナ「改めて言葉にすると照れるね(笑)
だから、俺はバレーを本気でやってるし、姉に頭が上がらない(笑)
春高とか東京で試合があれば、家族に頑張ってる姿を見せられるから、1試合でも多く試合に出れように練習頑張ってるつもり。」
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作者名:ぺーやん | 作成日時:2020年5月9日 19時