GW!!!部活見学(7) ページ30
あ、圧が凄い。。。
ただでさえ背が高くて壁なのに、寄って集ってこっち来ないで。。。
フリーズしてると、北先輩が「この子、固まってるんちゃうか??」と助け舟を出してくれた。
「あ、えと、委員会とか忙しくて、部活は出来ません!お誘い頂いたのに、すみません!そ、それでは失礼します!」(すったかたー!)
治「アイ??」
侑「え、北さん?!」
お辞儀をして、逃げ出して来た先は駐輪場。
帰省本能かな?
午後練無いって言ってたし、自主練見学ってもの良くないよね。
ちょっと時間早いけど、このまま行こうかな。。
北「アイさん」
「?!!」
北「ちょっとええか?」
「あ、はい。。えと、キャプテンの北先輩でよろしいでしょうか?」
北「そや。先輩なんて、なんかこそばゆいな。北でええよ。」
「き、北さん。」
北「おん。今日はホンマにありがとうな。
後輩を助けてくれた事と、差し入れと。
差し入れも、他学年の部員の分も準備してくれるなんて、ほんま気が利くな。
そういうところもみて、監督にマネージャーにどうかと話してみたんや。
双子とか2年のレギュラーとも仲良さそうやけど、チャラチャラした雰囲気もなかった。
それどころか、アイツら今日気合い入りまくってたで。
特に治とスナが。見学日はブーブー文句言うのが常なのに、今日は集中力が凄かった。
あの空気を作ってくれるなら、俺はマネージャーになってもらいたいと思う。
もう一度、しっかり考えて見てくれんか?」
北さん、マシンガントークするタイプなのか…
と、私は全然関係ない事を考えていた。
北さんの澄んだ瞳が私のを覗き込んでいて、
催眠術にかかったように頷きそうになった瞬間、
治「アイおったー!」
「お、治君ー!!!」(助かったー!!!)
スナ「あれ、北さんここに居たんですか?アイと何話してたんですか?侑が探してましたよ。」
角名君も弾丸トーク(笑)
北「改めて今日のお礼と、マネージャー勧誘しとったんや。お前らからも頼んでみてくれ。それじゃ、アイさん、またな。」
「失礼します。」
治「アイ、大丈夫?」
スナ「北さん、なんだったの?」
「さっき北さんが言ってた通りだよ。チョット圧に負けそうになってた所に来てくれて助かったよ。ありがとう。」
スナ「え、マネージャーやってくれるかって話?アイが首を縦に振ってから来ればよかった〜。ね、治。」
治「…んー、なんか微妙に違う気もすんねんけど、マネはやって欲しい」
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作者名:ぺーやん | 作成日時:2020年5月9日 19時