GW!!!部活見学（2） ページ25
体育館の入り口から入って、2階のギャラリーへ。
うわっ、女の子いっぱい居るね〜！
アケミちゃん、見やすい場所を探しながらどんどん進む。
恋する乙女は強いのね。ニヤニヤ。
場所が決まっててコートを見下ろすと試合形式の練習をするみたい。
サーブの時は静かにだったよね。
治君は、、、おっ見つけた！サーブからかぁ。
「さ、こーい！」
ドゴーンｯｯ！
え、腕もげる。
ｽﾅ「治ナイサー！もう一本！」
お、角名君も発見！
治君の2本目のサーブもサービスエース。
そして3本目は体の大きい3年生かな？が、セッターの頭上に綺麗に上げた。
侑「アランくん、ナイス！」
セッターは侑君らしい。
侑君が的確にボールをスパイクする選手まで届ける。
スパイク決まる！と思ったのに、角名君がグンッとブロック飛んで治君・角名君チームの得点に。
球技大会と比べたのが申し訳ない、
本職(部活)、ヤベぇ。。。
1時間のミニゲームはあっという間に終わり、お昼休憩になるようだ。
監督の話を聞いてる選手達の中に、ちょっと気になる人が。。。
まだ小柄だから、1年生かな？
顔真っ赤で、汗出てないけど、熱中症じゃないか？
下に行きつつ、休憩になったら治君か誰かに話そう。
ｱｹﾐ「アイ、どやった？！」
「凄い迫力だね！！！サーブもスパイクもあんなボール触ったら腕もげるよ！！」
ｱｹﾐ「せやろ！せやろ！うちのバレー部凄いやろ！」
バッターン！！
「？！」
ｱｹﾐ「誰か倒れたん？！」
あぁ、やっぱりさっきの小柄の子だ。
「アケミちゃん、保健室先生居るか見てきて！」
ｱｹﾐ「はいよ！」
私は差し入れの保冷バッグを掴んで彼に駆け寄る。
顔が赤いね、汗かいてないな。呼吸も浅いと。おぉ、指冷たいな。脈も弱いね。
保冷バッグから保冷剤を掴んで脇の下と頸に挟み込む。
保冷バッグに彼の足を乗せ、足を少し高くする。
「治君、扇風機とかうちわある？？あ、保健室へはアケミちゃんが行ってますので、、、」
治「お、おん。扇風機、監督室にあんで。取ってくる。」
「そしたら、角名君、氷水バケツに作ってきてもらえる？タオル絞るだけだから、量はそんなに要らないよ。」
ｽﾅ「氷水、タオル絞るんだね。了解。」
「あ、濡らしていいタオルあるかな？？」
侑「アイちゃん、これ使って！」
「ありがと、侑君！」
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作者名：ぺーやん | 作成日時：2020年5月9日 19時
