‥‥裏切るの？

33話 ページ41

｢何食べよーか。｣
『……うーん。』

綺麗な町並みをふらふら歩いて行く。
空がとても綺麗で町並みに映えている。
お腹すいたな。

｢玲奈。｣
?綾人君ではない誰かに後ろから呼ばれた。
ふり返ると、いたのは龍斗君だった。

『あ、龍斗君。』

｢玲奈、誰だ?そいつ。｣
｢初対面でそいつ呼びは酷いと思いまーす｣

……なんか喧嘩してんなぁ。

『友達の綾人君。味方の子だよ。』
｢……成る程。｣

｢そっちは?｣
『役者仲間の龍斗君。芸名佐竹尋。』
｢成る程。｣

ww返事が全く同じやん。
……と言うかこの２人嫌悪感出しまくってるな。空気がとても重い。……話題を変えるか。

『龍斗君、今日は何も仕事とかないの?』
｢いや、あったけど終わったとこだ。｣

怖い怖い。言い草はいつもと同じだけど声のトーンが怖い。私何かしました!?


｢……なんだっけ。ああ。龍斗クン。僕ら今から昼ご飯行くから。｣

怖い怖い。言い草はいつもと同じだけど以下略。

｢昼飯?玲奈、お前ら付き合ってんのか?｣
『?いや、友達って言いましたが?』

｢じゃ、俺も行く。｣

あ、マジ？まぁ良いけどさぁ、この思い雰囲気の中昼ご飯食べろと!?

｢何で?龍斗クンには関係無いじゃん。｣
｢いや、次の共演の話をする。｣
｢それ、友達同士に割り込んですること?｣

ぎゃあぎゃあ言ってる。初対面でこんな中悪いの初めてなんだが。
私、お腹すいたんだけど。そろそろキレるよ?
『もー良いじゃん。3人で行けば。龍斗君と綾人君が友達になれば解決ね???』

2人はちょっと嫌そうな顔をしたが、私の圧にやられたのか、渋々承諾。よし、昼ご飯に行くぞ!

その後2人は嫌みは言い合ってたけど、無事(?)一日を終えた。

龍斗君と別れた帰り道。綾人君が家まで送ってくれるそう。

｢玲奈｣
『ん?どうした綾人君?』

そう言い、綾人君は鞄をゴソゴソする。
なんだ?婚約指輪?ww

｢あ、あった。はい。これ｣
そう言って渡されたのは＿＿＿

『あ!ゲーセンの犬!』
｢欲しそうに観てたから。トイレ行くって言うのは嘘でホントはこれをとってた。あげる。｣

『え、いいの！？ありがとう!』
｢いやいや。今日付き合ってくれたお礼。｣

やったー！この人いい人やー。あの何分かでとったの凄いな。流石ゲーマー。

……家に着いた。
『今日はありがとう。また明日。』
｢バイバーイ｣

家に入る。今日は楽しい一日だった。
……明日から期末テスト始まるじゃないかよ。
一瞬で現実に戻った。

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