‥‥裏切るの？

26話 ページ32

キーンコーンカーンコーン

チャイムがなる。
皆が席に着き、担任が教室に入ってくる。
あ、井本とモブも入ってきた。

｢皆、おはよう。
今日の連絡は…特にない。 あ、そういえば来週の月曜日から、持久走大会の練習が始まるぞ。
皆で頑張ってこうな！｣


あちらこちらで｢え〜｣とかの声が聞こえる。
主に文化部だけど。

あ、そういや井本、テニス部やったよな。足はやいんかな。まぁ、まけんけど。

その後のホームルームも終わる。
欠をふぁあとする。
井本が怪しく笑っていた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿井本サイド

｢あ、あのね。｣

佐川たち、仲良し4人に話す。

｢どうした?｣
｢相談?｣
｢神崎さんのじゃない?｣


息を吸う。
｢私…許せないの… 私のこと刺したのに、謝らないし…しばらっくれるし…
だから、復讐したい… 謝って、罪を認めて欲しい！｣

少し涙目になりながら言う。
すると皆は、
｢恵里菜… 分かった。協力する。｣
｢私も！｣
｢…うん。｣

ふふっ。チョロいわね。
じゃあクラスも味方に付けよっ。

｢ありがとう…!｣

近くで男子が会話を聞いていたわね。
きっとその人が広めてくれるだろう。
ニヤリとした。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿佐川美智子サイド

私は…
正直正解なんて分からなかった。
でも、最初に恵里菜側に付いたから、こっちにいる。
神崎さんに酷いことも言った。
たとえこちら側が間違っていても、罰を受ける覚悟くらい出来ている。

…私達4人は優先順位がある。

1番が恵里菜。
2番に元々仲がよかった２人。
最後が私。

優先順位があるグループは、友達だろうか?
神崎さんといた方が楽しかったかも。

…いや、今更言ったって何も変わらない。
こちら側に私はいる。

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