‥‥裏切るの？

24話 ページ30

ヤベ、眠い。

起きて思った。
昨日夜遅くまで台本読みしてたからなー。
あ、そういえば、朝ドラのオファーきてたなぁ。
どーしよ。

朝ご飯を食べて歯を磨く。
顔を洗って、制服着る。

学校ダルい‥‥

家を出る。
『さっむ』

うわ、寒いな今日。
ジャンバー欲しい。何で12月からなんだよ。
別に、いつでもいいじゃん!

あ、また不満が出てしまった。
ストレスたまってんのかな。

歩いて学校へ向かう。
秋ももう直ぐ終わるな‥‥

持久走と期末テストがそろそろあるじゃん。
持久走とか今日から練習やん。

と言うかヤバイやん。
私、最近仕事ばっかで勉強してないわ。
中間テスト‥‥学年３位やったな。
順位落ちたらどーしよ。

‥‥井本には負けたくないな。
(井本が馬鹿なことを知らない)

校門に入る。

ばぁん!

なんか校門入って早々殴られたんだが。

｢最低!何であんなことしたのよ!｣

『は?』

いや、マジで理解不能なんだが。

｢関本君に、ありもしない恵里菜ちゃんの悪口吹き込んだんでしょ!しかも、色んな人に嫌がらせして、それを恵里菜ちゃんのせいにしたんでしょ!｣

『していない。井本にそんなことしてもメリットがないから。』

あくまで冷静にかえす。

｢またしらばっくれるの!?ちょっと美人の役者ってだけで私たちのことを見下してるんでしょ!｣

うわー最低〜
中身は相当のブスだな〜


野次馬たちが口々に言い始める。


『‥‥ねぇ』

シーンとする。
なぜなら、私が急にどす黒い声を出したからだ。

『あんたら、こんなことをしても何とも思わないの? 証拠も無しに決めつけてさぁ。恵里菜ちゃん、恵里菜ちゃーんって。謝らせるとか、したことを認めさせるとか言ってるけどさあ、結局、期末テストのテスト勉強のストレス発散に使ってんだろ?
あと、井本。そこでニヤニヤしないで出てこい。』


皆がびっくりする。
井本がいたのと、あまり喋らない私がたくさん喋ったから。

井本が出てくる。校門の近くに隠れていたよう。

『あのさぁ、そんなに私にちょっかいかけたいなら、自分で手ぇ下せよ』

｢貴方が悪いんじゃない!｣

ﾁｯ。今私は井本に言ってたんだよ。

｢貴方が恵里菜ちゃんを刺したのが始まりじゃない!恵里菜ちゃんが傷ついたのよ!心にも、体にも!
貴方もそうなって当然よ!｣

『私は?』

皆がえ?と言う顔になる。

『私はどうなるの?』

誰も何も答えないので、その場を去る。

あ、あの文句言ってきた奴、後輩じゃないか。
敬語使えや。

そう思った。

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