‥‥裏切るの？

23話 ページ28

井本サイド


綾人君が神崎なんかで赤くなる?
何よ!
アイツに気があるって言うの?

‥‥神崎を潰す。


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放課後



｢関本君。｣

綾人君に話しかける。

｢‥‥何｣

｢あたしと付き合って。｣

断られないのかって?
私には秘策がある。

｢は?
君、馬鹿なの?付き合うわけないじゃん。僕らの敵と。｣

ここまでは、予想内。

｢‥‥何でアイツを信じてるの?｣

綾人君は、少し迷うような顔をして、
｢確信できる出来事があったから。｣
と言った。

｢ふぅん｣

出来事も気になるけど、今は聞かない。
すーっと綾人君に近付く。
耳元で呟く。

｢あたしと付き合って、あたしの味方にならないと、神崎がもっと酷い目に遭うわよ?｣


本性を出す。

綾人君の瞳が揺らぐ。
勝ったわ!
ざまぁみろ神崎!










綾人君が口を開いた。


｢‥僕はそこまで弱くない。お前と付き合うのは死んでも嫌だ。お前らが玲奈に嫌がらせするたびに、僕は玲奈をまもる。
‥‥大体、好きな子一人守れなくて、どうすんの?｣









え







｢それだけ? 僕は部活行くから。｣
普通に立ち去ろうとする。

｢‥‥後悔しても知らないわよ!｣

苦し紛れに言う。
綾人君は振り向いて、

｢僕は後悔はしない。｣

そう言って立ち去った。



‥‥月村も神崎も社会的に亡き者にする。
綾人君も、もう、どうでも良い。
二人とも社会的に殺してやる‥‥!


明日について、計画を練る。
｢恵里菜ちゃーん｣

誰かに呼ばれた。

｢何〜?｣

そう言って声の方へ、向かう。
‥‥紅葉が散ってきたなぁ。
唐突に思った。

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