７話 ページ7
「合ってますよ」
通信機の先に向かっての問いかけに目の前の彼が答える。
声に出さずに軽くうなずき理解したことを伝えると、彼も理解したのか私から目をそらした。
『そっちでも確認が取れたみたいやな。
…であんたの目的はなんや、さっきも聞かれとったみたいやけど目的がないなんて嘘に決まっとるやろが』
先程とは打って変わって低い声で問いかけてくる。
ショッピ君の先輩と思われる彼とは違い落ち着いていて感情をあらわにするよりはただ圧がかけられるように話しかけられる。
「先程の彼にも言った通り特に目的はないです。嘘と言われても困ります。しかしそちらの言い分も理解できます。ので、打開策としてそちらの信用できる人間をこちらに送ることをお願いしたいのですが」
『信じろと言われようが一切信じる気はないで。それにそっちに信頼を置ける人間を送れるわけないやろうが、そっちがショッピ君を連れてきて貰えます？』
流石に一筋縄ではいかないだろうと水色の彼の時から思ってはいたが、頭が固すぎるのか一切こちらの提案に乗ろうとはしない。
「そうですか、ショッピさんはかなり瀕死の状態で発見し現在もかなり体調は良くないかと。それでも遥々歩いてそちらまで向かわせますか？」
ショッピ君の顔色も伺いながら出来る限り彼らにとって良い提案をしようと考えるが、聞く耳は持たないと思われた。
相変わらずショッピ君はいやそうな顔をしながら首を振っているが、お仲間が理解しない以上と思い肩をすくめる。
「変わってください。
…トントンさん、俺は歩いて帰りたくないっすよ。聞く限りくそ遠い森の中でしょうし、座ってても怪我が痛いんで歩きたくないっす」
私に向かって一声かけると、耳に着けていた通信機を取りトントンさんに話しかける。
ショッピ君はよほど嫌なのか、嫌そうな顔をしながらごねている。
我儘な人間には見えないが、嫌なことは本当に嫌なんだろう。
ショッピ君の声をBGMにしながら彼の治療をする為の包帯やら塗薬を棚から取り出す。
「Aさん。話が落ち着きましたので後は任せても？」
声を掛けられショッピ君の方を向くと少し騒がしかった通信機は静かになっており話が少し落ち着いたことは自然と伝わった。
「ありがとう、助かるわ。…で、ショッピさんからの説得は終わったみたいですので、そちらの意見をお聞かせ頂けますか？」
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アホです - やば好きです (4月28日 20時) (
レス) @page25 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すきいあああ (4月28日 20時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - おもしろいです! 私の推し、まんちゃんがいて、もうサイコーです!!!!www (2021年6月26日 11時) (レス) id: bf9a84df86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - コメント失礼します！とても面白いです！続きが気になります！ (2021年6月4日 0時) (レス) id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽko(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。 そう言っていただけてうれしいです！^^ 元は男主予定でタイトルを作っており、編集忘れで矛盾していました。ご指摘ありがとうございますm(__)m (2021年4月17日 23時) (レス) id: 19e8c743d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽko | 作成日時：2021年2月5日 12時
