１２話 ページ12
なんとも威圧的な態度に呆気にとられたが、意識を戻し彼に答えた。
「えぇ、初めまして。ショッピさんを保護したAです。どうぞよろしく」
「そんなんええねん。
さっさと返せや、うちの後輩を」
酷く冷め切った目で私を睨みつける。
「そんなに睨まなくったて、別に拘束はしてませんよ」
ショッピ君は先輩と思われる、彼の元へ足を進めた。
馬から降りた金髪の彼はショッピ君に“大丈夫か”と心配しているようだった。
これなら大丈夫そうかなと意識を別の方へ向けると、金髪の彼と一緒に来た人たちに声を掛けられた。
「意識別んとこに向けとるとこ悪いけど、あんたにも着いてきてもらうで」
眼鏡をかけて片目にかかるほど伸ばされた前髪、よれよれのスーツを着た男性に声を掛けられた。
「仲間を助けてもらったお礼はきちんとしないとね」
白い軍服を着た男性はにこやかに私を見ているが、一切感謝を伝える気はないみたいで、ため息をつきそうになる。
きっとこの人たちには私が人攫いをした犯人とでも思われているのだろう。
「別にお礼なんていらないわよ。
出口までなら案内をするわ。来るもの拒まず去る者逃がさずの森なんだから案内は必要でしょう？」
なんて、皮肉じみた答えをする。
お礼という名の尋問でもするつもりだろうけど、そんことされるために行く気にはなれない。
「見かけ通りお前の脳は花畑かなんかか。
軍基地まで着いてこいってことにきまっとるやろが」
金髪の男から罵倒される。
何故名前すら知らない男どもに私が着いて行かなければならないのか。
「何故その必要が？
私はこの森の住人でして、出るわけにh…」
「うっさいねん、着いてこいっていったら着いてこいや」
あぁなんて聞く気の無い人間。
だから嫌いなんだ軍の人間というのは。
「どれくらいで返してもらえるんですかね…？
こんな場所であれ帰る場所がある人間を長期間拘束されても困ります。」
金髪の男性はずっと同じ言葉を繰り返したり、騒がしくしているがこいつに構うのは時間の無駄だと彼の言葉を全て右から左へ流す。
それを彼も気づいたのかさらに怒鳴り上げるが、聞こうとしなければ結局のところ何も感じないものである。
するとそれを見かねた、白い軍服の男性が声を上げた。
「コネちゃん、そこまでにして、うるさいよ。
…そうだね、大体一週間くらいかな。
君がさっさと情報を吐いてくれたらだけどね。」
芯が冷めているというか、冷静なのか、静かに返答された。
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アホです - やば好きです (4月28日 20時) (
レス) @page25 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すきいあああ (4月28日 20時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - おもしろいです! 私の推し、まんちゃんがいて、もうサイコーです!!!!www (2021年6月26日 11時) (レス) id: bf9a84df86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - コメント失礼します！とても面白いです！続きが気になります！ (2021年6月4日 0時) (レス) id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽko(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。 そう言っていただけてうれしいです！^^ 元は男主予定でタイトルを作っており、編集忘れで矛盾していました。ご指摘ありがとうございますm(__)m (2021年4月17日 23時) (レス) id: 19e8c743d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽko | 作成日時：2021年2月5日 12時
