２話 ページ2
家に着き、空き部屋のある二階へと上がる。
ベッドの上に血で汚れることも気にせず横に寝かせる。
「さてさて、どうしたものか…」
応急手当を済ませ、これから本格的に止血やら手当をする予定だが、生憎ここは山奥のただの小屋に過ぎない。
助かる確率は町中に比べるとかなり低くなることは予想がついた。
「四の五の言っている場合ではない。とりかかるか…」
下の階へと降り、水や包帯、薬草を持ち彼の部屋へと戻る。
彼の身に着ける、ジャンパーやヘルメット、耳に着けた鉄の塊。
比較的綺麗な頭に比べ、今彼の体力を奪い続ける、横腹にある銃創。
「ここが決め手、かな？」
彼の上半身にできた傷は多く、傷を一つ一つを手当てするには時間がかかった。
足にも銃創はあったが彼の実力か偶然か比較的浅い傷が多く、少ないためあまり時間をかけることは無かった。
「やっと終わった…」
浅かった彼の呼吸は少し戻り、一息つく。
一息がてら彼の持ち物を調べることにする。
彼に何を言われようと保護する身としては知る権利があるはずだ。
それに処置をしていた時からずっと気になっていたものがある。
それが今でもピカピカと光り続ける鉄の塊。
「紫…アメジストかな？ 光り続けるという事は、通信機か何かか…」
ピカピカと桃色が光り続けている。
桃色と同じくらい光る水色。
桃色や水色に比べると少ないがそれなりに光っている青色、橙色、赤色、黄色…
色とりどりの光がピカピカと輝く。
とはいえど持ち主の彼は寝込んでいることだし放置しておくことにしよう。
彼の身元を確かめるものはこの通信機と思われる物だけだったが、彼がもし死を遂げたなら伝える仲間がいることが分かっただけでも良しとしよう。
けれどもナイフ二本に銃一丁とはなかなかに物騒である。
最近森の外で戦争をおっぱじめた国があるらしいが多分そこの軍人なんだろう。
「これは貰っておこうかな。起きた時に反撃で使われたらたまったもんじゃない…」
彼の服は洗い、ヘルメットは枕元に置く。
通信機と武器は私の部屋に置くことにした。
「さてさて、私も夕食を食べて寝るとするかな…」
気づくと太陽は落ち、月が窓の外に浮かんでいた。
昼下がりから彼の面倒を見ていたと思うとかなりじかんがたってしまった。
久しぶりの刺激のある日でどっと疲れが来る。
夕食を食べ、彼の居る部屋の目の前の部屋へと入る。
「彼はいつ起きるかな…？」
彼が少しでも早く目覚めることを願いドアを閉め、眠りにつく
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アホです - やば好きです (4月28日 20時) (
レス) @page25 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すきいあああ (4月28日 20時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - おもしろいです! 私の推し、まんちゃんがいて、もうサイコーです!!!!www (2021年6月26日 11時) (レス) id: bf9a84df86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - コメント失礼します！とても面白いです！続きが気になります！ (2021年6月4日 0時) (レス) id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽko(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。 そう言っていただけてうれしいです！^^ 元は男主予定でタイトルを作っており、編集忘れで矛盾していました。ご指摘ありがとうございますm(__)m (2021年4月17日 23時) (レス) id: 19e8c743d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽko | 作成日時：2021年2月5日 12時
