１話 ページ1
とある日の昼下がりにコンコンとドアをノックされる。
机に広げた草花をまとめドアを開ける。
そこにはもちろん人が見えるはずもなく、目の前には深い森が広がるだけだった。
「いったいどこにお客様がいるのかしら？」
森に向かって声を出す。
すると道を隠すかのように生い茂っていた木々が導くように広がっていく。
人一人通るのには少し広く複数人で通ろうものなら狭く感じるくらいの広さに広がる道。
時々曲がりながら、寄り道することもなく導かれる。
血の匂いが濃くなり、お客様に近づいていることがわかる。
「この人みたいだね…」
歩き始めて数十分で一人の男性のもとへとたどり着いた。
かなりの出血なのか、元々の服の色がわからないくらい赤に染まっていた。
男性に近づき呼吸を確かめるもかなり浅い。
森のことだから意識を失ってすぐ私の元へ知らせに来てくれたのだろうが、如何せんこの場所へは数十分はかかってしまった為かなり衰弱したのだろう。
こんなことを考えながらも、ある程度予測をつけ持ってきていた救急セットで応急手当を施す。
応急手当なんぞで助かるわけがないが猶予を伸ばすにはこれしかない。
「さぁ手伝ってくれるかい？家まで背負っていこう。」
誰もいない空間へと声をかける。
無論男性へ声をかけたわけではない。
周りの木々は私へ近づき男性の腕や体に巻き付き体を浮かせてくれた。
怪我人を扱うには少々手荒だがそうも言ってられない。
男性に近づき背を向ける。
すると木々が私の背へと彼を近づけてくれた。
男性を背負えないなんてそんなへまはしない。
むしろ木々によって背負うことが出来た彼は思っていたより軽く驚いた。
数十分かけて歩いてきた道のりを少しでも早く帰れるようにと急いで戻る。
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アホです - やば好きです (4月28日 20時) (
レス) @page25 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すきいあああ (4月28日 20時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - おもしろいです! 私の推し、まんちゃんがいて、もうサイコーです!!!!www (2021年6月26日 11時) (レス) id: bf9a84df86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - コメント失礼します！とても面白いです！続きが気になります！ (2021年6月4日 0時) (レス) id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽko(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。 そう言っていただけてうれしいです！^^ 元は男主予定でタイトルを作っており、編集忘れで矛盾していました。ご指摘ありがとうございますm(__)m (2021年4月17日 23時) (レス) id: 19e8c743d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽko | 作成日時：2021年2月5日 12時
