ep20 ページ20
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「どこつれてくの」
グイグイと腕を引っ張られるがまま、
テヒョンに訪ねると
少し怒ったように「あそこ」と返ってきた
あそこってもうあの場所しかないじゃん
でも別にそんなところ、行きたいわけじゃない
「…なにがしたいの」
小さく呟いたつもりがテヒョンの耳には聞こえていたらしい
足早に進める足をピタリと止めた
いきなり止まるから私はテヒョンの小さくも大きくもないその背中にドン、と突っ込んでしまった
鼻の奥がツーンと痛む
「いきなり止まらないでよ」
「おれさ」
私の言葉を大胆にスルーして
ふぅ、と息をついたテヒョン
どこか声が震えているように聞こえ、その息をつくのでさえも震えていた
良くも悪くも、この周りには誰も居なく
しん、と静まり返っている中にテヒョンと私の話し声だけが聴こえる
数秒の微妙な沈黙に私は逃げ出したくなった
誰でもいいから通りすがって、って願いは
そんな都合良く叶うわけがなくて
「あのーおれさ」
「…なに？」
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「お前のこと渡したくない」
だんだん小さくなる声を私は聞き逃さなかった
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(名前)いおり(プロフ) - 最初から最後まで全部読みました！今までで1番感動したかもです笑このストーリーと私で似ているとことが多くて気づいたら涙が笑ありがとうございます (2019年2月13日 2時) (
レス) id: 2e0b7ed5b9 (このIDを非表示/違反報告)
yuzukipuripuri0(プロフ) - ちょっとぴょんてなだけじゃなくて、ストーリーがあって、何度も泣かされました！ありがとうございました。 (2018年4月7日 21時) (レス) id: e71d877194 (このIDを非表示/違反報告)
zunda - 完結おめでとうございます！！ (2018年4月2日 15時) (レス) id: 61a89b26ee (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - zundaさん» ありがとうございます！ (2018年3月26日 12時) (レス) id: 6bf3a80c02 (このIDを非表示/違反報告)
zunda - 更新待ってます！！頑張ってください！！ (2018年3月26日 12時) (レス) id: 61a89b26ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：む | 作成日時：2017年10月22日 11時
