フィールド239 ページ15
ディーノ「ったく、困った奴だぜ」
ディーノさんの対応が嫌だったのか、ヒバリンはポケットから指輪を取り出す。
そして、それをディーノさんに見せながら言った。
雲雀「ねえ。真剣にやってくれないと、この指輪捨てるよ?←」
やっぱりディーノさんも手加減をしていることに気付いていたようで、じろりと見つめながらそんな脅しをする。
ヒバリンならやりかねないと思ったのか、ディーノさんはそれを焦って止めた。
まあ、本当にヒバリンならやるよね←
ディーノ「わーったよ。じゃあ、交換条件だ。
真剣勝負でオレが勝ったら、お前はツナのファミリーの一角を担ってもらうぜ」
にやりと笑って鞭を構える。そんな彼を見て、ヒバリンも薄ら笑いを浮かべた。
パシンッと鞭の乾いた音が響く。
それを合図に、2人は同時に地を蹴った。
それから勝負は以外にも白熱したものの、やはりファミリーのボスであるディーノさんの方が何枚か上手なようで。
2人の勝負はディーノさんが勝利を収めた。
雲雀「チッ…」
珍しくお口の悪いヒバリン。
まあ、1日で2人にボコボコにされたからね〜←
…いや、でも不機嫌な原因の大半は私が煽りすぎたからか?←
雲雀「約束は約束だからね。取り敢えず話は聞いてあげる」
ディーノ「まあ、そうだな。まずは…」
その時、私のお腹がくぅーと情けない音を出す。全員がそれに気付いたのか、3人が一斉に私を見た。
貴方「お腹空いちゃったの!皆して見るな!!」
いや、2人の戦いを見てて「お腹空いたなあ」って2/3ぐらいは思ってたけど…!!←
こんなタイミングで鳴るとか思わないじゃん…!!←
あぁ…誰か殺せ……!←←
ディーノ「もうこんな時間か…。昼食でも取りながら話すか!」
羞恥心で瀕死状態の私に、そう爽やかな笑顔で言ってくれたディーノさん。
アンタは気遣いの神か…?←
心の中でポンコツとか思ってごめんね…←
人知れず、1人静かに謝っておく。
そして、ディーノさんの言葉で昼食を取りながら話すこととなった。
今日のお昼は〜…あ、昨日の夜ご飯と今日の朝ご飯の詰め合わせか←
屋上まで鞄を持ってきていたため、お弁当を持ってくるまでにそう時間はかからなかった。
そしてハシゴを伝って塔屋に登り、いつもの定位置に2人して座った。
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作者名:クレヨン | 作成日時:2020年9月21日 5時