フィールド238 ページ14
足を使ってヒバリンを転ばせる。
動転して一瞬力の緩んだヒバリンの手にあったトンファーを払い、武器をなくした。
貴方「どう?」
ヒバリンの上に馬乗りをする体制となり、にっこりと笑って聞いてみる。
分かりきった答えを聞く所、やはり私はひん曲がった性格をしているようだ。
雲雀「……むかつく」
貴方「うぇ〜い」
降参を意味する「むかつく」という言葉をもらい、ふざけた調子で立ち上がる。
ぐっと伸びをすると気持ちよく背骨が音を鳴らした。
貴方「まあ、ざっとこんな感じですよ」
雲雀「次は殺す…←」
貴方「おっと?後ろからすごい物騒な言葉が聞こえたんだが??←」
まあ、毎回こんなこと言われてるけど←
意見を求めようと2人の顔を見るが、2人して何か言いたげだ。顔を顰め、少し目を泳がせている。言葉を選んでいるのだろうか。
ディーノ「……A、お前は本当に何者だ…?」
当たり前とも言えるその質問。
一般人でもヒバリン程の実力者なんて滅多にいない。それを手加減して相手にしているのは明らかで、それで私は一般人と言っているんだ。
そりゃそうだよな、とディーノさんの疑問に納得する。
ロマーリオさんも隣で小さく頷いていて、彼も疑問に思っているらしい。
貴方「何者って…。
ただ運動神経のいい、変に悪知恵だけ働く中学生ですよ」
ディーノ「じゃあ聞き方を変える。ツナたちの味方か?」
これ以上はいい答えをもらえないと思ったのか、質問を変えてきた。
まあ、聞いてる内容は変わりないけどね。
貴方「何ですか、その質問?
友達の味方すんのは当たり前でしょ」
この言葉には嘘はないし、何年経っても変わらない答えだ。
そんな質問をするディーノを少し馬鹿にしながらも、しっかりと答えた私に納得したのか「わかった」と端的に言われた。
貴方「あ、そうだ。
ねえディーノさん、ヒバリンが変な指輪貰ったって言ってたんですけど、もしかして…」
そう言えば、リングの話してなくね?
ふと頭に過ったその事実に1人焦り、ディーノさんに聞く。
すると、ディーノさん自身も頭になかったらしく、「あっ…!」と声を漏らした。
ディーノ「そうだ、今日はその話をしようと思ってたんだ。
騙してるみてーでスッキリしねぇからな」
雲雀「いいよ、興味ないから。
あなたとAをグチャグチャにすること以外←」
できれば私を外して欲しかったかな?←
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作者名：クレヨン | 作成日時：2020年9月21日 5時
