フィールド265 ページ41
チェル「その戦いは我々が仕切ります。
我々にはボンゴレリングの行方を見届ける義務があります」
獄寺「何言ってやがる!このXANXUSの犬が!!」
チェル「口を慎んでください。我々は9代目の勅命を受けています。
我々の認証なくしてはリングの移動は認められません」
そう言って、死炎印のついた勅命書を見せる。
そんなチェルベッロを見て「無理やり押させたものだ」とバジル君は言った。
ちらりと見えたXANXUSの不敵な笑みで、バジル君の言っていることが合っているのだと察した。
チェル「我々の勝利者が次期ボンゴレボスとなる戦いを、大空のリング戦と位置づけます。
すなわち、今まで行ってきたリング争奪戦の最終戦です」
チェル「しかし、雨、霧、月、虹、雪の守護者のリング争奪戦を行っておりませんので、それらを終えた最終日に行います」
チェルベッロがXANXUSに確認を取る。
「悪くねぇ」XANXUSはにやりと笑みを浮かべた。
そんな…!無駄に戦うだなんて…!
チェル「明晩は雨の守護者の対決です」
雨…今日するはずだった2人だ。
すると、XANXUSは「せいぜいあがけ」と言って、大空のハーフボンゴレリングを雑に投げる。
オレが反射的に取ると、突然の眩い光がオレ達を襲う。
目を開けた頃にはVARIAだけでなくチェルベッロ達もいなくなっていた。
そんな時だった。
「遅かったか!!」
その声の方を見るとディーノさん達がいた。
そう言えば、リボーンがディーノさんを向かわせているって…。
そしてディーノさんの部下達は9代目を担架で運んで行く。運ばれていく9代目の顔はとても穏やかで、本当に生きているのか心配になった。
今までのXANXUSの行いを少し思い出した。
仲間だけでなく9代目にまで…。
すると突然、リボーンに背中を蹴られる。
その衝撃で思わず座り込んでしまった。
ツナ「なんでいちいち蹴るんだ!」
リボーン「なんかムシャクシャしてたんだ←」
ツナ「どんな理由だ!!」
そんな言い合いをしながら並中を出る。
…そう言えば、霧の守護者だけじゃない。月の守護者も、虹の守護者も、雪の守護者もどんな人か知らないなあ……。
雲に隠れた月を見てふと思った。
リボーン「霧の守護者はお前もよく知ってるやつだが、ほか3人はオレも知らねー。
言っただろ。あの3つのリングはリング自らが後継者を選ぶんだ」
月の守護者、虹の守護者、雪の守護者…。
一体どんな人なんだろう……。
その時なぜか、Aのことを思い浮かべていた。
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作者名：クレヨン | 作成日時：2020年9月21日 5時
