17 ファラオ様は自慢げに ページ19
オジマンディアスは自慢げに話し始めた。
「答えは簡単だ。
あ奴らがこやつの個性を目の当たりにしてなかったからである。
つまりどういうことか、教師を名乗るならばそれ位は分かるな？」
「･･･えぇ。わかりました、ありがとうございます」
相澤は以前読んだAの個性についてまとめられた書類から、礼節を持って接した方が良いと判断した。
それは正解だったようだ。
オジマンディアスは気にするなと満足気に言った。
つまりはこういう事だ。
体育教師とやらはAの個性の発動の瞬間を知らず、詳細も知らなかったのだろう。
どんな風に英霊に入られ、どう力を発揮するのか分からない。
そこにあの馬鹿げた数値。それは個性を使ったと判断するだろう。
あまりにも非合理的だ。
個性なしでこの数値を出したと分かれば色んな進学校から推薦が来ただろうに。
「それでは、今から行う結果こそが主杯Aの本当の実力ということですね」
「そういう事だ。
全く、ファラオに手間をかけさせるな」
口調こそ苛立ってると勘違いされそうだがオジマンディアスの声色にはその感情が含まれていなかった。
オジマンディアスは嬉しかったのだ。
自身のマスターの実力を正当に評価してくれるのだ。
マスター大好き過激勢まではいかないが、彼もマスターであるAの事は好きなのだ。
「先に言っておくが、余とこやつは記憶の共有がされぬからな。
さて、余はそろそろ出るぞ。
そう言うとオジマンディアスはAから出ていった。
相澤がまた瞬きをすると、Aは元に戻っていた。
「･･･？あ？何してたんだっけ」
「気にするな。時間が無いから次行くぞ」
「あっ。わかりました」
後でもう一度こいつの個性についてまとめ直さないとな。
後の予定を付けたし、相澤はAに次の内容を伝える。
予想通りというかなんというか。
ボール投げでは大砲かと言わんばかりの勢いでボールを投げ、反復横跳びでは地面を抉るかの如く飛ばれた。
唯一人間じみた結果を出したのが腹筋。
35回という人並みより出来てるレベルだった。
終わった後、相澤は真剣に女子かと聞いた。
あまりにも真剣だったので、普段なら殴り飛ばすAも大真面目に乙女だと答えた。
オジマンディアスは爆笑していた。
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きゅうり - 物凄く好きです。もう更新はなさらないんですか？ (4月5日 15時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
シツ(プロフ) - 立てばイケメン喋れば残念戦う姿はバスターゴリラ(？)ガウェイン強いですよねー (2020年6月14日 19時) (レス) id: 0ba0375d27 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - りさこさん» コメントありがとうございます！第六特異点ほんとにキツかったです…。ありがとうフレンドのエウリュアレちゃん…。今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - Yuki@萌え探求者さん» コメントありがとうございます！初見で面白いと思っていただけて本当に嬉しかったです…！更新は気まぐれになってしまいますが、気長にお待ちください！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - とろけるチーズさん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまって申し訳ないです…。ゆっくり自分のペースで更新していきたいと思うので、気長にお付き合いください！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てひつる | 作成日時：2018年3月11日 10時
