16 余計なことをしやがって ページ18
相澤は一瞬理解ができなかった。
そりゃそうだ。
Aは傍から見れば普通の女子なのだ。
どこにこんな力を蓄えてやがった。
これが相澤の素直な心境だった。
『ふん、これは随分脆い物なのだな』
オジマンディアスが思わずそう呟くほど、Aは簡単に握力計を壊した。(上限100Kgの握力計)
「おい。今個性は使ってないよな？」
「はい。というか、私未だにこの個性扱えてないです」
じゃあ、この女子中学生は単に己の握力で破壊したと？
頭が痛くなる相澤。
「･･･中学の記録はこんな結果じゃなかっただろ。どういうことだ？」
「あー」
以前見たAの体力テストの結果を必死に思い出す相澤。
確かどこにも異常がない普通に良い成績だった筈。
どういうことだ？ドーピングか？
「1年生の頃本気でやったら体育科の担任に
『個性を使うな！！』
ってしこたま怒られちゃったんですよ」
だからそれ以降はめっちゃ手を抜いてます、といけしゃあしゃあと宣うA。
つまりは素の力があまりにも人間離れし過ぎて個性だと勘違いされたと？
いやでもこいつの個性を考えればそんな事ないと分かるはず。
どういうことだ？
混乱する相澤。
何が相澤を混乱させてるのか分からないAはただ首を傾げるだけだった。
ここでAに異変が起きた。
言わずもがな個性の発動である。
「っ」
「？どうした」
突然固まったAに異変を感じる相澤。
緑谷ならば背中からすうっと入り込むオジマンディアスが見えただろうに。
「ふふ、ふははは、はははははは！！！」
相澤が瞬きをした瞬間、Aの様子が見るからに変わった。
褐色の肌に少しはね気味の髪、そしてキラキラと輝く太陽の瞳。
極めつけは野太い声。誰だお前状態である。
「マスターに代わり、この太陽神であるファラオが貴様に説明するとしよう！！
さぁ！ひれ伏すが良い！！」
ふはははは！とまた高らかに笑うAinオジマンディアス。
相澤は何が起こってるのかまだ理解をしていなかった。
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きゅうり - 物凄く好きです。もう更新はなさらないんですか？ (4月5日 15時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
シツ(プロフ) - 立てばイケメン喋れば残念戦う姿はバスターゴリラ(？)ガウェイン強いですよねー (2020年6月14日 19時) (レス) id: 0ba0375d27 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - りさこさん» コメントありがとうございます！第六特異点ほんとにキツかったです…。ありがとうフレンドのエウリュアレちゃん…。今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - Yuki@萌え探求者さん» コメントありがとうございます！初見で面白いと思っていただけて本当に嬉しかったです…！更新は気まぐれになってしまいますが、気長にお待ちください！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - とろけるチーズさん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまって申し訳ないです…。ゆっくり自分のペースで更新していきたいと思うので、気長にお付き合いください！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てひつる | 作成日時：2018年3月11日 10時
